裏声で声量が減る理由

 「俺の声はかっこいいから強い曲が歌いたいんだけど、高いとこで裏声にすると途端に声量が落ちちゃう」みたいな人に向けた話です。

 裏声が出ることが前提です。「裏声って何?」とか「裏声の出し方よくわからん」みたいな人は「裏声の出し方」の記事を読んでください。
 
※完成次第リンクつなげます。

・前提条件
・定義
・対策と練習方法
・まとめ

 僕は裏声がちょっとだけ得意です。理由はいろいろありますが、最大の要因は声がかっこよくないことだと思います。
 表現としてですが、元の声に圧倒的なパンチ力がない場合は「弱さをいかに綺麗に見せるか」という部分は重要です。これはボイトレじゃなくて歌なので書くつもりはないですが気になったら言ってください。

前提条件

 現象について考えておきましょう。「裏声になると声量が減る」とはどういう状態でしょうか。

※この記事はリクエストにお答えしています。そのため「特定の誰か」の症状に対した内容となっています。

 いくつかパターンがあると思いますが、ここでは裏声として存在感を出したいのに希薄になってしまうという状態について考えていきたいと思います。

 ちょっとよくわからないので、わかりやすくしてみましょう。
どっかの記事で「仕事を仕事として定義する能力は仕事になる」と書いてありました。大きなテーマを細分化し、必要な仕事を割り振るリーダー的な能力のことです(多分。僕はその記事読んでないので知りませんが)。どうでもいい話でした。


 まず裏声です

 ここで出てくる裏声は裏声っぽい裏声です。
裏声でよくある息が多くて柔らかい声ファルセットと呼びます。

参考動画はこちらです。まあいわゆる裏声ですね。
 ・白日/King Gnu
  低い音ですが、出だしの低い音も全てファルセットだと判断しても構いません。
 ・夏の亡霊/ウソツキ
  サビの高いとこがファルセットです。
 ・ワタリドリ/[ALEXANDROS]
  サビの一番高いとこがファルセットです。
 ・famous day/[ALEXANDROS]
  サビ前あたりからたくさん出てきます。

 今回の「裏声」という部分ですが、ファルセットと置き換えます。

 続いて「存在感が希薄になる」問題です。これはつまりどういうことでしょうか?

 状況を考えてみると、「裏声の存在感が消えている」状態です
 この「存在感」とは何を基準に言ってるのでしょうか?

この状況では「裏声以外の部分」を基準として、裏声の存在感を測っています。つまり地声の声量が基準ですね。

 そうすると「裏声の存在感が消える」は「声が小さくなる」と置き換えることができます。


 多分ほとんどの人が「この説明いる?」て思ってるとおもいます。

なんでこんなに長く書いてあるかと言うと、「僕はこうして考えている」と残したいからです。

 かつて「ボイトレの闇」という記事を出そうと思ったことがあります。怖くて辞めたんですが需要あったら出すので言ってください。
 ボイトレはよく分からない情報が沢山あります。意味不明な専門用語も多ければ説明も意味不明です。

 わからないものを分かるために、持ってる知識で課題に太刀打ちできるかどうか、しっかり理解することは重要です。

どうでもいい話でした。

・定義

 改めて今回の問題を確認してみましょう。

 「裏声になると声量が減る」改め「ファルセットの声量が出ない」です。

 この前提をしっかりと頭に入れた状態で続きに進んでください。

・対策と練習

地声の声量を減らしてファルセットにしても差が出ないようにする
ファルセットの声量を増やす


地声の声量を減らしてファルセットにしても差が出ないようにする

 現状に対する対策は、上記の二つがあります。「地声の声量を減らす」とか意味ないだろって思うかもしれませんが、めちゃめちゃ効果的です。カラオケでもライブでも、現代にはマイクという素晴らしいアイテムがあります。声量が足りないなら、増幅させればいいじゃない!ということです。

 実は他にもメリットがあって、低音や高音を小さな音で安定して出すのは難しいです(音程の上下とともに喉の声を出す部分(声帯)が形を変えているからなのですが、これは割愛します。またいつか覚えてたら書きます)。
 練習としてだけでも、音量を変えずに小さい音で安定して出す練習は効果的です。

 「ファルセットで音量が大きく減っちゃうけど、明日のライブでは失敗したくない!」みたいな時のためにも練習しておくのはいいと思います。


ファルセットの声量を増やす

 正攻法です。多分99%の人はこっちの方が重要だと思います。だから後ろに書いてみました怒らないでください。

 ファルセットの声量を増やすのは簡単です。使い慣れてください。単純ですが、効果的です。

 「ファルセットの声量が弱い」と言っている人の8割以上(控えめに書いたけど実質ほぼ全員)に言えることですが、どのくらい頑張ってファルセットの声量あげましたか?と思ってます。ほとんどみんな歌ってみて「あー弱いなー」と思って終わってます。

 簡単ですが、使えば強くなります。「1曲のファルセット部分を歌う」とかの練習ではなく、裏声で1曲通して歌うとか喋りまくるとかやっても良いです。

 この練習が簡単で一番早く効果が出ます。

 とはいえこれはボイトレっぽくないのでボイトレっぽい練習も出しておきます。

 詳細はいつか書きますが、人間の喉は高い音を出す時に細くなります(抵抗の関係とかがあるのですが、ほんとに長いのでいつか書きます)。
 高ければ高いほど細くなり、喉の中にある「息が通るスペース」も細くなってしまいます。

 通り道が細ければたくさん息が通ることはできません(無理やりやって喉を痛める例はたくさんあります)。
 細いストローでどんなに頑張っても一度にたくさんの水は吸えないって感じです。無理やり頑張ったらストローがちぎれてしまいます。

 この通り道を広げる練習も効果的です。具体的には、ファルセットを小さな声で出し(この時音は大きくならないように、吐く息の量は増やさないように注意してください)、段々と音を高くしていってください。
 すると段々音はファルセットから強い音に変わっていきます。

参考はこちら
 ・Run away/[ALEXANDROS]
  先ほどの例に比べて、ちょっとだけ音が強めのファルセットになっているのわかるでしょうか。
  さらに注意して聞いてみると、サビの中でも音が高くなるとちょっと強くなっているのがわかります。

 音程が上がってもファルセットを維持する練習をしてください。
強くなる手前の音を楽に出せるようにたくさん使う、とか
強くなる音をたくさん使って楽に出せるようにする
 
などです。

 最初はちょっと難しいですが、慣れると段々変わってきます。これも続ければ時間はそんなにかからないはずです。数日から数週間程度の間に、間違いなく変化を実感できます(もしできなかったら練習が間違ってる可能性もあるので連絡ください)。


まとめ

 歌いながら練習する場合は、「いのちの名前」とか歌ってみると良いと思います。段階的に音程が上がっていて、多くの人がカバーしているので自分にあったキーも見つけやすいかもしれません。
 前述した参考例の曲を練習するのも良いですし、自分が普段歌う歌よりも高い曲を裏声で歌い続けるのも良いでしょう。

 もし自分にあったキーや曲を探すのに困ったら、僕に連絡をください。僕は絶対音感なので、キーを調整したりすることができます。
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スキルではあるが仕事にはならない「絶対音感」を有効に使えるための仕事を作りたいと思っています。 いただいたお金は現在企画している仕事の活動に当てさせてください。

ありがとうございます。勉強が好きなので、お勧めがあれば教えてください。
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音博士@youtubeと研究所

音楽の研究と勉強をしています。首都圏でボイストレーナー、中高生以上、社会人に向けた絶対音感トレーナーをしています。楽器は全然弾けないし歌も上手くないですが、理論だけはわかります。勉強と食べることが好きです。music.sense1205@gmail.com

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