東京記録

オザケン

先日、2017年記念すべき第1回目となる動画撮影をしました。


2016年に始まった otohana の新プロジェクト PIANO meets ... シリーズ に加わる一曲です。

PIANO meets ... とは、色々なジャンルや楽器の音をピアノで表現したり、それらの音楽からピアノならではの音楽をも生み出すことを目指した、楽曲、ピアノそれぞれの新たな可能性を追求するプロジェクト。

様々な楽曲を、私たち otohana だけのバージョンで編曲、演奏しているシリーズです。



otohana メンバー Mika は、このシリーズ向けの楽譜を、昨年2016年に13曲書きました。

今回撮影した曲は、その中で13番目にできあがった曲。

PIANO meets ... シリーズの曲は、もちろんどの曲にも思い入れが強いのですが、その中でも今回の曲は特別。

なぜなら オザケン こと 小沢健二さん の作品だからなのです。


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1993〜1998年。

景気が後退し、暗く悲しいニュースが続き、みんなが何となくいつも不安を抱えていた、ごちゃごちゃしていた時代。

一人一人の気持ちもごちゃごちゃしていたけれど、斜に構えているようで実は、それぞれの突き進む力、生きようとする意志、自由な感覚...

そんな感じのものは強かったと思います。うまく言えませんが。

とりわけ小沢健二さんの歌や存在からは、小沢健二さん自身がとてもまっすぐに伝わってくる気がしました。

ルーツや引き出しの豊かさが随所に感じられる音楽性や、深くて洗練された歌詞など、心から尊敬するところはここに書ききれないほどありますが、その中でもすごくシンプルな魅力。

観る人聴く人が必然的に吸い込まれてしまうようなもの。

今は、それが人間らしさをそのまま表に出すってことで、それを隠すことなくできるのは強いってことで、だからダイレクトに響き、感動するのだ、と納得しています。

もしかして、混沌とした不安の時代の中でも強い気持ちを持てた人が多くいたのは、小沢健二さんのおかげかも?と思うほどです。

いや、本当にそうだったのでは?

誰かが目立つところで強く生きてくれたおかげで、みんなが強くいられた、というのは確実にあるはずです。

そして、その「誰か」にあたる人が「小沢健二」でなきゃだめだった、という人はたくさんいるはず。

その証拠に、某有名CDショップには、活動を休止されたあともずっと、オザケンの等身大パネルが飾ってありました。

新譜がどんどん発売され、流行が移り変わっていく中でも、ずっと。

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そして、2017年。

突然の...
CD「流動体について c/w 神秘的」発売
新聞全面広告掲載
テレビ、ラジオ等メディアへの出演
FUJI ROCK FESTIVAL ’17 への出演発表



話を少し戻しますと。

otohana が今回収録したオザケン楽曲は、2016年に完成し、2017年に発表予定とお伝えしてきた曲(以前のブログ記事参照)
こんなサプライズが待っているとは思いもかけないこと!!
まさかのタイミングに、驚きと喜びでいっぱいです!!!
動画撮影日についても以前からスケジュールを入れていたのですが、偶然にもこのオザケンサプライズ期間中にすすめることができ、ますますドキがワクワク、 楽しんで取り組めました。


それにしても嬉しい!
「懐かしいね!」ではなくて、「オザケンが来てくれたら大丈夫!」
そんな気がしています。
以前にも助けてもらっているからでしょうか?
きっと同じことを思っている人は多いはず。



「この瞬間は続くと!いつまでも!」



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