父の成長
5年前に、実家の岡山との遠隔介護は始まった。
当時の父は「母の介護」からか「高齢」からか「鬱」を繰り返していた。
引きこもったり、
怒りを爆発させたり、
カラダの不調も訴えていた。
鬱の薬も、眠れないから睡眠薬も服用していた。
よく学ぶ人だから、文献で今何が自分に起こってるか分かってはいた。
口癖は「分かっているけど できないことがあるんだ」。
そんな父とのずっとバトルがあり、葛藤もあり。私もよくパニクって泣いてたなあ。
その父がこの4月からドンドン変わってきた。
1)年を重ねることを受け入れ、真剣に遺書をかきはじめた
実家の岡山では半年間、6回コースで遺書の書き方を学ぶコースがあるらしく、そこに通っている。そこで学んだことを随時報告してくれるのだ。時には宣言のように、学んだことを送ってくれる
尊厳死宣言しますから よろしく。
前から言ってはいたけど、何だか微笑ましい。
ストレスだった認知症の母のことも
何とかディケアに行ってくれているから、昼間は好きなことができる、ありがたい
と感謝の気持ちにかわった。今まではこまった話ばかりだったのに。
負の遺産を残すわけにいかないと、実家の売買の仕方の勉強会にも行っている。あんなに固執して手離さないと言っていた家なのに。
「老い」という起こっている事実に「謙虚」になっている。
この生きざまがそのまま遺言だなあ。
87歳のこの人は、人はいくつになっても成長することを見せてくれている。
素直にすごいと思ってます。お父ちゃん。
(5年前 まだ若い)
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