インスタグラマーは何を売っているのか?
「インスタ映え」なんて言葉が流行ったのは、いつのことだろう。
今や、「映えスポット」という言葉さえも、死語として読書と、文字と、思考が好きな僕なんかは、少し気後れしてしまいそうだ。
と、高校時代流行っていたスターバックスにすら行けなかった「非映え男子」の僕は、そのスターバックスで文字を綴っている。
SNSの世界は広く、「ツイッタラー」「インスタグラマー」「ティックトッカー」「YouTuber」など、様々な影響力を武器にした「インフルエンサー」が登場している。
彼ら、彼女らは、何を発信し、何を考えているのだろうか?今回は、ひょんなきっかけから、インスタグラマーになった友人と話したので、綴っていこうと思う。
インスタグラマーの武器は何か?
インスタグラムといえば、「写真」を武器に戦うイメージが僕にはある。
インスタ映えスポットに写真を取りにいく、という行為が僕のイメージを作っているのだろう。しかし、インスタグラマーと呼ばれる彼らは、本当に写真で戦っているのか?
僕は今回インスタグラマーと呼ばれる友人に初めて出会って、感じたことがある。
それが…
好きを売る仕事
確かに「好きを仕事に」というのは、最近のSNSのテーマでもあると思うし、YouTuberをはじめとして、それを匂わせる働き方は数多く存在する。
しかし、僕の中で「インスタグラマーで好きを仕事に」ということに1つだけ引っかかるところがあったのだが、今回、友人に会ってそれが解消された。
インスタグラマーは人の好きをこよなく愛す人間だ
スイーツや、ファッション、ホテル、色々なものがインスタグラムの世界には広がっている。彼らはそれを作ってる訳ではない、しかし形になった人の好きを、誰よりも愛して届ける。これは誰にでもできることではない。
今、彼らに求められるものは?
僕は、どちらかというと、文章の渦に飲み込まれた文系男子なので、「インスタ」と聞くと、受け身になってしまう。
最近の若い子は、インスタでお店も探して、ショッピングもして、なんなら友達との連絡もインスタのDMでするらしい…笑
画面の奥には「映え」や「承認欲求」に渦巻いていて、「この子はこんな生活してるんだ〜」とか、「私もここのパンケーキ食べたーい」とか「もっといいねが欲しい」という人の憧れになる存在がインスタグラマーなのだろう。
いや、彼ら自身も、そういう人の延長にいるのかもしれない。
彼ら彼女らに求められるものは
好きという熱量
人は、好きに惹きつけられる。
彼らが人の好きをこよなく愛す人間なら、そこが分岐点になるだろう。
発信力を求め、争う現代社会
「好きを仕事に」現代のSNSに置けるテーマはこれだと思う。フリーランスという働き方が一般化され、好きなことを仕事にできる人が、メディアにも露出している。
僕も含め、多くの人はSNSでの影響力に憧れを持っているのではないだろうか?しかし、今回会ったインスタグラマーの友人が、とても興味深い発言をしていた。
「あくまでも一般人として、いいものを広げたい」
影響力という武器を持った人間は、現代社会では包丁を持った人間と同じように、その武器の使い方によって、人を救うことも、傷つけることもできる。
一般人として、という言葉が僕にはなぜか、いいなって思った。
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