見出し画像

#33絵を描く。 虫ブーム×毒ブーム。

凸凹発達の9歳息子の絵を展覧しています。

言葉の壁が厚い彼にとって、絵を描くことは、表現ツールの1つです。

毎日A4コピー用紙にせっせとしたためる絵の数々。

今回は、虫と毒ブームのお話しです。


暑中見舞い申し上げます。

今年の夏も暑すぎて、身の危険を感じます。朝は息子と一緒にお散歩をと考えていましたが、無謀な妄想となりました。

最近は語彙力が少しアップした息子。

学校や放課後デイサービスでも少しずつ自分の気持ちを話してくれるようになっているみたいです。

家では、外の10倍は声を出している息子の最近の話題は…

【虫】と【毒】に関すること。

【虫】
昨年の今頃もあった虫ーブーム。
2年生のときはチョウチョを捕ることに熱中していたため、暑い公園で虫取り網を振り、捕まえては虫かごに入れ、家に帰るときにリリースするのを繰り返して楽しんでいました。

で。

3年生の7月上旬〜中旬にかけては
「蛾」のブーム再来です。

正直。 やめてくれい!と思うこのブーム。

スマホの音声検索にて

息子「チャドクガの幼虫」
  「イラガの幼虫」
  「シャクガの幼虫」
  「シャチホコがの幼虫」…etc‥

出るわ出るは毛虫画像の嵐。
気持ち悪いねぇとか言いながら、
私の目の前15cmの近距離で、見ただけでも痒くなりそうなソレを表示。そしてご満悦な様子です。

それから触る話に。

息子「チャドクガは触っっちゃダメーー!」
  「キアシドクガはオッケー!
   毒ないからねぇ。」
  「イラガは触っちゃダメー!
   毒あるからね。痒くなっちゃうよ。」

キアシドクガはドクガだから毒があるのでは?と思って調べたら息子の言う通り毒なしで、ちょっと驚きました。
って、私も感覚が麻痺したのか洗脳されたのか…蛾を調べることに抵抗がなくなっている自分に驚きです。


外での様子。

建物の壁を見ては

息子「蛾がいるねぇ。怖いよ。
   触っていいですか?ダメだねぇ。
   母ちゃん触れるの?」

家での様子。

息子「お風呂いらない!怖いよ!
   蛾がいるからね!」
  「トイレ怖いよ!蛾がいるからね!」
  「お外行かない!蛾がいるから!」
とプンスカ怒って言っていました。

そんな息子の期待に添えず、うちに蛾が訪れる気配は今の所ありません。あーよかった。

息子の頭の中で
大量の蛾が占拠したことにより
ご機嫌でも不機嫌でも
「蛾」の話題が尽きない
今日の我が家の日常をお伝えしました。

蛾ブーム  by.9才息子


【毒】
学校図書室で借りた本が発端のようで…

息子「かぁちゃん、ツタウルシ知ってるの?
   さわってもいいですか?ダメだねぇ。 
   かぶれちゃうよ。赤くなっちゃうよ。
   痒くなっちゃうからねぇ。」

息子「かぁちゃん、ハゼ知ってるの?
  さわってもいいですか?ダメだねぇ。
  かぶれちゃうよ。赤くなっちゃうよ。   
  痒くなっちゃうからねぇ。 」

息子「かぁちゃん、マムシグサ知ってるの?
  食べてもいいですか?ダメだねぇ。
  かぶれちゃうよ。赤くなっちゃうよ。
  痒くなっちゃうからねぇ。 」

etc. …

と、アレヤコレヤと危険な植物の名前がたんまり出てきては、上記のやり取りを全て行います。

ヤマウルシをたおせ  by.9才息子

息子の聞き取り調査は綿密です。口が滑って「触っていいよ。」「食べていいよ。」などとポロッと言ってしまった日には即座に「ダメだねぇ!危ないよ!!」と厳しいダメ出しが…それはまるで、刑事ドラマで見た取り調べ室での光景。

毎日、飽きもせず同じような質問を
何度も何度もされていたら
口が滑るときもありますわ。

それでも、聞き逃さず見逃さない辺りは
刑事さながらの追求っぷりです。

草を見れば、毒草かどうかの質問が飛んできて、その度に違うと返答する私。

ってか、なぜに毒ブーム!?

変なものに興味を持つなと警戒中でしたが
よく考えてみると
「蛾」の毒の有無の調査と繋がっている感じがしてきました…

蛾ブーム→他の昆虫ブーム

とはならず

蛾ブーム→毒の有無調査→毒の植物ブーム

へと、ベクトルが進行したようです。

いずれにせよ、
興味があれど蛾も毒草も危険だということはわかっているようで、
むやみに手を出すことはしない息子です。

結局のところ、
蛾も毒草も「怖いもの見たさ」的感覚の
興味なのでしょう。※1


さて先日。
群馬県の「昆虫の森」という博物館へ出かけました。

ここは
チョウや珍しい昆虫類の生体展示に加え
山林でも昆虫を沢山探して網を振れる
昆虫好きには熱いスポットです。(虫かごの持ち込みは出来ません)

昨年はカイコの幼虫と成虫を触って大興奮だった息子。

今回の蛾ブーム再来につきカイコ蛾目当てで訪れました。

訪れた7月下旬でこの日も酷暑。

カイコの幼虫はまだ小さかったため
繭や成虫を触ることは出来ませんでしたが
小さな幼虫が桑の葉をムシャムシャ食す様子を真剣に観察していた息子と…
その傍らで、小さな集合体に鳥肌もので見守っていた私と夫です。

大満足で帰宅後、
夏休みの宿題絵日記には、当然 この日の事が記されました。

その日記はコチラ↓

夏休みの宿題絵日記  by.9才息子

え。 そこ!?
昆虫博物館じゃなくて毒のクサかい!?

とツッコミを入れたくなるのをグッと堪えて

「マムシグサ 見られてよかったね。」

と優しく声を掛け

なんだか暑さにど〜っと疲れを感じた次第です。

皆様も暑さに負けず、お身体にはご自愛ください。               敬具


ではでは。


※1 怖いもの見たさシリーズ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?