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#41絵を描く。 世にも不思議なグレーの世界⑥番外編

凸凹発達の9歳息子の絵を展覧しています。

言葉の壁が厚い彼にとって、絵を描くことは、自身を表現するツールの1つになっています。

A4コピー用紙にせっせとしたためた絵の数々。

3年生から、新たに気付いてしまった『グレー世界の奇妙な難題』

今回は「番外編」と 3年生3学期の「国旗ブーム」時に描いた絵を記載します。

それでは、どうぞ。


グレー世界の番外編
【アンケート】

職場の半ば強制的アンケートに
いつも反骨心が芽生えるのは 
私だけなのだろうか…
いや。
少なからず、周囲の同僚達も文句を言っているので 
思っていることは同じなのでしょう。

国旗 25カ国 by.息子9才



最近のアンケートは
ゆるそうにアンケートと言っておきながら
羊の皮を被った狼のようなもので
もはや 強制調査です。
設問は5問くらいじゃ終わらず
図々しくも10問以上続くことが多いし、
なんなら100問近く似たような質問が
繰り返し続く終わりの見えない
恐ろしいアンケート風のナニカにも
遭遇します。

アンケートの選択項目も多く
5〜10段階で
2択の選択項目はほとんど見かけません。

ココだけの話
私はここ10年くらい社内アンケートでは
大抵真ん中をチェックし
たまに左か右に少し振れるくらいの
小細工をして選択しています。

違う方向に思考を使ってやったゼィ
という ささやかな反骨心。

真ん中にある選択肢は 大概
「普通/まあまあ/良い/◯/どちらともいえない」 等など

小心者なため ささやかな反骨心も
後々面倒にならないようにと
それっぽく答えていたつもりだけれど…

これって、なんの意味があるのだろか…
小細工に頭のエネルギーを費やした時間は
本当は 私の頭が「思考停止状態」なのでは!?
ということに 最近 気が付いてしまったのです。

そのきっかけは 息子との会話です。

強いサッカー国きと落書きう◯こ by.息子9才

3年2学期末のこと。
お楽しみ調理の授業後から 

息子「砂糖体に悪いからね!
   砂糖はやめましょう!」

と言い出した息子。

はい そのとおりです。
でも これまでにお菓子をたくさん食べていますよ あなた。
この事実を伝えると

息子「えー!だめだよねぇ。
   砂糖は体に悪いでしょ!」

と先生ばりに先生です。

それは失礼致しました。
でも私は知っています。その後もちゃんと美味しそうに甘いお菓子を頬張る先生を。。

その後
3学期に入り やけに「〇〇は身体に悪いよ」シリーズが展開されています。

タバコ/お酒/ハンバーガー/コロッケ/コーラ/ポテチ/フライドポテト/ハム/ウィンナー/納豆 …!?

息子は納豆がとてつもなく嫌いなので、身体に良くても、無理やり悪い側にランクインです。

とにかく あらゆる食材をあげては

息子「体に悪い?悪いよねぇ。
   食べたらダメよ!一番悪い?」

尋問のような調査が入ります。

グレー世界の入口立ったばかりの
初心者な息子にとっては、
悪いものランキングを作って
納得したいのでしょう。

サッカーが強い国きと落書きスペシャルミッキー
by.息子9才

最初は 真面目に答えていたけれど
エンドレスな強制調査は
キツイものがあります。

何度も何度も 
それはもう意識が遠くなるくらい 
同じような質問を繰り返します。
聞き飽きた。
というレベルは 遠の昔に過ぎ去り
もはや 私の耳は 馬の耳なのではないかと
錯覚してしまうほど 
息子の説法は続きます。

答える口も飽きたので、
4回に1回はスルーして 
2回に1回は「まあまあ悪い」とか
2回に1回は「普通」とか「どっちでもない」とか 適当な音を出して やり過ごしていました。

そんな迷走回答が続く中…

ふっと 気付いたのは
これアンケートと一緒じゃん!
ということでした。

職場のインナーサーベイ(アンケート)とか同じような質問が100問近く出てきたけれど…通常作業も滞る並の恐怖のアンケートは息子の説法とドッコイな感覚です。

大きな圧力を感じるアンケートなので
渋々…取り組み 真ん中を選んでいく
ちょっと苦痛なあの作業。

そう。あれと似た状況が
息子との会話で リンクしました。

真ん中の どっちでもないグレーなラインを
選べば無難だという「思考停止状態」。

どちらかに振り切ってしまうと
途端に説明責任が生じるような
面倒くさ〜い あの感じがあります。

適当に やり過ごしたい私にとっては

「まあまあ/どちらでもない/普通/真ん中」‥のグレーな選択肢は 
ひとまず棚上げにするには
もってこいの選択肢なわけです。

大人のズルさもあり されど 心地良さもあり。
楽に生きるためのひとつの術ではあるのかなと思いました。

でも、ちゃんと物事を考えられる人は
あえて逃げの一手は封じて
自分のスタンスを取ることでしょう。
その方が カッコ良いいしね。

サッカーランキング強い国き by.息子9才



息子は未熟さ故の2択強めの世界です。

「僕はコレ好きよ!〇〇だからね!」
「コレはダメだねぇ!〇〇だからね!」

今はスタンスを取っているつもりはないでしょうが、自分なりの理由を持って自己主張し始めました。

こんなに きっちりしている息子なので

身体に悪いランキングの 強制調査は
職場のアンケートのように「どちらでもない」などの真ん中辺の回答で
適当に振り切って逃げられるわけもなく…

対策として閃いたのは

私 「タバコはバツ3つ。お酒はバツ1つ。
  コーラは三角。
  フライドポテトも三角。納豆は二重丸‥」

って本当かどうかは 知らんけどね!

これが意外と腹落ちしたようで
『悪さ』にも程度があることを感覚的に察知したようです。
おかで 私の耳も開放され一安心です。

・・・

あれ。

バツ3つ/バツ1つ/三角/・・二重丸

✕✕✕ / ✕ / △ / ◯ / ◎

Oh! アンケートの選択項目と一緒じゃん!

と思わぬ発見にツッコミを入れつつ

少しの感動と面倒な反骨心の狭間で

結局

意義を感じられない職場のアンケートに
今年も思考停止状態で
真ん中辺にチェックを入れた次第です。

ではでは。

サッカー国きが強い国き by.息子9才

▼グレーな世界シリーズ
 交通ルール編 他


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