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無縁社会の@パート物語5

今回の話も面白くないかもしれません、少し怖い話です。

年配の男性が、入居して来ました。
彼は、奥さんが亡くなり、一人暮らしでした。

炊事は、しないのか朝晩のご飯は弁当を配達してもらっていました。
どこかで、見た顔だなと思っていましたが、
すぐには思い出せませんでした。
透析を受けていて、病院に通っていると、話していました。

しばらくして、私は思い出しました。

私は、車の免許が無かったので、
おばあちゃんが免許を取りに行って良いよと、
お金を出してくれて、車の免許を取りに行ったのでした。

免許を取りに行っていると、どうしても、早く取りたくなり、
キャンセルを待って、時間待ちをする事がありました。
二時間ぐらい待ち時間があり、
帰っても、
又、自転車で出てこなといけないな、

近くのラーメン屋さんか、喫茶店でも行こうかな?と思いました。

そして、ラーメン屋さんに一人で入ったのです。

その時の、おじさんだ。
一度だけ行ったラーメン屋さんだったけど、なぜか顔を覚えていました。

たまに、一度会った事を覚えている時があります。
その話は、別の機会に。

あんなに、元気で働いていたのに、どうしたんだろうと思いました。
私は、次に、集金に行った時に、聞いてみました。

「こんにちは、おじさん、
あの、自動車学校のすぐ近くの、ラーメン屋さんをしていた方ですか?
私は、食べた事がありますけど、違いますか?
美味しかったし、繁盛していましたよね。」

「そうだよ。その店してたんだ。」

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