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「こどもとはたらく」にとってやさしい環境とは

こんにちは、オトナリラボ芳野です。

先日、「こどもとはたらくコワーキングスペース」を掲げている「オトナリラボ」の環境に関してお話する機会があり、改めて気付いた事があったのでまとめて見ようと思います。

オトナリラボは、子どもと利用出来るコワーキングスペースです。デスクのあるワークスペースだけでなく、子どもが過ごすキッズスペースがあり、見守り保育のスタッフが居て、その部屋の中にデスクを置く事も出来ます。

親子によって距離感はそれぞれです。離れるのがイヤ!な時もあれば、遊びに集中したいからと子どもの方から離れる時も有ります。オトナリラボではどちらも有りで、大人の都合ももちろんありますが、どちらかと言うと子どもの様子を優先します。

「見守り保育」というのは、親御さんから完全にお子さんを預かる「託児」ではなく、親御さんと近い距離で一緒に保育するというスタイルです。もちろんお世話もしますし一緒に遊んだり関係性を築きます。

「なぜ見守り保育を用意しているのか」ということを尋ねられまして(逆に質問される事がびっくりだったのですが)「親子が一緒に居ながら、親が何かに集中したいときは、手助けが不可欠」と説明しました。家の中で親子が一対一で居ると、子どもは親の集中を自分に向けて欲しいし、親もついつい子どもや家事に気がいって他の何か(仕事・興味)にはなかなか集中できないものです。更に言えば、家で一対一の時は子との過ごし方に集中してもらいたいとも思います。オトナリラボには見守り保育があるので、親は一時的に他の何かに集中出来る。と言う事をサービスとしています。

現代社会の家庭では、親子は一対一で過ごしがちです。マンションや新興住宅などの住環境、仕事や暮らしのため都市をまたいだ移住、地域コミュニティとの関わり方、遠慮・気遣いといった常識感などが理由で、昔は身近だった「親戚や隣近所の人に頼る」ということが難しくなって来ています。子育てには「お節介なお隣さん」が必要。そんなコンセプトからの「オトナリラボ」というネーミングであり「見守り保育」です。

また別の方に「見守り保育のある環境で仕事が出来るというのは、繊細な子どもにとってとても優しい環境」というお言葉を頂きました。
そもそもこういう環境をつくろうと思ったのは、実体験として「保育園に子どもを預ける」親の仕事を理由に親子が完全に離れて過ごす時間が突然やってくるというのは、親子の関係性にとって急激すぎる変化であり、特に子どもにとってのショックは大きい。という事から、親子が近い距離ですごし、様々な第三者の関わりもあり、ゆっくりと少しずつ距離を置いて、親は仕事に集中しその姿を子も意識する。という「クッション」のような時間が有効ではという考えからです。
また、親にとっても仕事や家庭の外の世界に触れる事を少しずつ「リハビリ」のように取り戻して行ける。仕事に向かう時間だけではなく、他の利用者や見守り保育のスタッフとの会話を楽しみにしてもらえたらという思いもあります。

「こどもとはたらく」は保育園に入ってから、子どもが大きくなってからも続きます。長く続けて行くためのスロースタートをオトナリラボで体験してもらえたらと思います。

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