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お麩の唐揚げの作り方 【山形県六田の麩】

そういえば小学生の頃はまだ駄菓子屋があって、麩菓子もよく食べた。
多分誰かの弟だったと思うけど近所の仲間にちいさな男の子がいて、買ってきたばかりの麩菓子を地面に落として水で洗おうとしたことがあった。
その子が蛇口に手をかけたと同時に、口々にみんなわー!だのあー!だの大声を出して、あわてて止めたのを覚えている。
麩を水で濡らせばどうなるか昭和の子供たちは不思議とみんな知っていた。

今日はお麩で作る山形郷土料理[お麩の唐揚げ]の作り方。
お麩は水かぬるま湯にただ浸せばやわらかく戻ります。

■お麩の唐揚げの材料■

●山形の焼麩…5〜6個、食べたいだけ
●おろししょうが…ひとかけ分くらい、お好みで
●醤油…20g
●みりん…15g
●酒…20g
●揚げ油…適量
●レモン、マヨネーズなどお好みで

お麩が主役の郷土料理なので、山形産の焼麩を使っています。
大きくてもっちりしたおいしいお麩です。

■お麩の唐揚げの作り方■

①お麩をやわらかくもどします
ぬるま湯を作って麩を浸す。
はじめプカプカ浮いてしまうけど、表面にラップを落としておくと水分が行き渡って放っておいても均一にもどってくれます。

水でもできるが、ぬるま湯が早い。
ぬるま湯は、手を入れて熱くない、かつ水のような冷たさを感じない温度です。今回使ったお麩で、ぬるま湯なら5〜6分/水だと30分、くらいの違いがあって、ぬるま湯なら思い立ったときに速く戻ってくれてうれしい。

触ってみてまだ固いところがあれば(特に芯のあたり)もう少し長く、大体いつも+で5分か10分は放置している。

②下味の調味料を準備します
醤油、みりん、酒、おろししょうがをボールに合わせておきます。

しょうがの皮をむくかむかないかは好みと気分で、きれいならむかずにそのまますりおろしても大丈夫。皮ごとの方がしょうがの風味は強く出ます。

③麩の水気をしっかり絞って漬け込みます
麩がやわらかく戻ったら、水気をきっちりしっかり絞って下味に漬け込みます。大きい麩なら半分くらいにちぎってから軽くもむようになじませて、調味料が染み込めばいいので漬け込み時間は10分もあれば。

④揚げ油を温めて揚げていきます
多すぎる水気はほんのり軽く絞ってから、片栗粉をつけて揚げていきます。
相手はお麩、お肉と違って火の通りを心配しなくていいから、おおらかな気持ちで。まわりがカリッとしてくればもう大丈夫。

家でやる揚げ物は、フライパンに1.5cm深さくらいの少なめの油を入れてやっています。終わったら、漉してからガラス瓶に入れて冷蔵庫。
このあたりまたいつか詳しく書いてみたいと思っています。

⑤で、完成です
レモンとかマヨネーズなんかがあると、飽きがこなくてモリモリいける。

この日は生七味を混ぜ込んだ変わりマヨネーズを添えました。
ちょこっと残りがちな調味料を何事もなかったかのようにディップ化してくれるマヨネーズに感謝しながら、唐揚げにマヨネーズの罪悪感も山椒の香りで爽やかにふっ飛ばせる。

ごはんもお酒もいらっしゃいの、お麩がおいしいお麩料理。
作るのもなんかおもしろいです。

それでは今日はこのへんで。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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