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遠く近く

いつもいつも遠くばかり見つめてきた気がする。
だから、この差し迫った一点の問題だけを見つめて決断をしなければならない、という状況が苦手。

特に、いまトラブルになっていたとしても、長い目で見たらそのとき限りのゴタゴタに思えること。
きっと来年のいま頃は、そんなこと誰も覚えてないよ、と思う程度のことに煩わされることが面白くない。

とはいえ、もしもここで出した答えが道を閉ざしてしまったら?

そんなことも考えはするけれど、先へ続く時間があるならば、やりようで道はひらけるはずだと信じて進むほうが、やっぱり好きかな。

遠く近く、視点をさまよわせながら出発した夏の旅先で、波打ち際と水平線、どちらもそれぞれに美しかった。

それでも撮った写真を見返してみると、やっぱり水平線ばかりだった。

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