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雪とホットレモネード

たいして積もらなかった雪にがっかりしながら、1日を過ごした。
最近の子どもたちは、中学生になると雪を喜ばない。タイツ禁止、スニーカーでの通学が大変だから。
小学生はいつもより機嫌よく、雪道を出かけていった。

小学生の気持ちを理解できる程度に、自分に余裕があるのがうれしい。
大きな予定のない日をつくることの大事さを思う。

気持ちに余裕があると、温かな飲み物を飲みたくなる。冬でもアイスコーヒーを頼んでしまう私は、猫舌だからというだけでなく、基本的に温かなものをゆっくり味わう余裕がない。いつもソワソワ、キリキリしているから。

今日はレモンをしぼって、はちみつをたっぷり入れて、ホットレモネードをつくろうと思い立つ。
やってみればとても簡単。なのに、そんな時間さえとる気持ちの余裕がないふだんの私って、どうなの。

パソコンもスマホも、仕事や人と連絡をとる効率を上げるために使っているはずなのに、時間はちっとも余らない。
もちろん、より多くのことができるようになって、やれることの幅も広がっているのだろうけれど、そうするとやりたいことが増えていく欲張り。

やりたいこと、やるべきこと、今はできないこと、必要ないことの整理をしなければ。
いつも頭の中がいっぱいで、整理収納できてない。

ホットレモネードを立ったまま飲んでいる自分に気づく。
今日くらいは座って飲もうよ。
降り止んだ雪の残る窓の外を見ながら、暖かな部屋にいられる幸せを、流すことなくちゃんと感じようと思った午後。

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