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もらってうれしい気持ち、時には自分から

約8年ぶりに、友人が突然連絡をくれた。
高校時代のクラスメイトで、当時にはまだ珍しいPCオタク気味だったことからなんとなく意気投合し、夜な夜なICQ(誰かわかって)で遊んでいたような仲だ。

お互い結婚してからも時々会っていたけれど、彼女に子どもが生まれてからはなんとなく疎遠に。どうしているのかな、とか気にはなりつつ、連絡するには遅すぎる気もして何もしていなかった。まあよくあるパターンだ。

それに、年々遠慮がちというか「別にあえて私と関わりたくないか」みたいに思えてきて、こちらがアクションを起こしても向こうからはあまりない、という人の場合、リアルでもネットでも自然消滅しまくってきた。引きこもりすぎて性格も変わってきたのかもしれない。

そのうちの一人だと思っていた彼女とは、さっそくお互いの中間地点の駅で会うことに。
派手めだった私が、自転車爆走で髪を乱し、眼鏡&ぺたんこシューズで現れても、彼女は何も触れなかった。私としてはちょっとイジってくれたほうがむしろやりやすかったのだけれど、これは少し距離があるということなのか?それとも、高校時代の芋っぽい私も知っているからこそのスルーなのか。

でも、私も触れなかった。子供2人産んでも全然変わっていないようにみえることに。羨ましい限りなんだけど、8年ぶりにして「全然変わらないね!」という言葉、はたして受け取る側からしたらいい意味なのか?ってちょっと考えちゃう。
ちなみに私が眼鏡だったのは、外見に気を遣っていないわけでは全然なく、クマと目尻のシワを少しでも隠したい、という悲しい理由からだった。


まあそんなことはさておき、8年分の空白なんてほとんどなかったかのように、お互い家を買った話や家族の話、今の仕事のことなどで盛り上がった。
意外に堅実なタイプの彼女と、意外に後先考えない私。その凸凹が、いかにも昔の友達って感じがして心地よい。
シキは自由人だから、全然関係ないとこに引っ越してるかもと思った、と言われて、きっと独身ならそうしていただろうから、結構私のこと知ってるんだなと驚いた。

印象的だったのは、「もう下の子も小学生で休日親に預けてこれる年齢になったし、これからは数ヶ月に一回くらい会いたい」と言ってくれたこと。
そんなふうに宣言してくれるのはとても嬉しい。そこまで深いことを話してきた関係でもないのに、会いたいと思ってくれて、こうしてまた繋がれた。一方、親友だと思っていても、そんな時間は存在しなかったみたいに縁が切れてしまうことも何度か経験してきた。人間関係って不思議だし、これだからおもしろい。



ところで私には、この1年ずっと気になっているけれど、連絡できない人がいた。
前の職場で少し仲良くなった、同年代の女性だ。私が辞めるときにはとても残念がって、数ヶ月に一回は会いましょうね!と言ってくれた。実際に会ったりしたけれど、その後は数回の近況報告メールのみで連絡がなくなってしまった。

文面的には会いたいと思ってくれていそうなのに、はっきりとしたお誘いはこない。彼女のほうが忙しいから、私は遠慮がちに「いつでも連絡してくださいね」のスタンスでいた。

でも、気づけば最後のメールから1年。このまま疎遠になるのはいやだなと思って、勇気をだして控えめに連絡をした。8年ぶりの彼女を思い出しながら。
するとすぐに返信がきて、数ヶ月前に私宛に送ったメールが届いていないらしいことが判明。ええ…困るよ○mailさん。そんなことってあるのか…。

彼女は喜んでくれて、私も、あのままだったらお互いよくわからないまま終わってたんだなと思うと、自分の勇気に感謝した。
大昔にも、会おうねと話してたのに返信が急になくなって消滅してしまった人が2人くらいいたけど、当時もメールだったし、そういう可能性もあるのかな。


とにかく、受け身って怖い。
送った方だって、無視されたのかとか考えて「もう一度送ろう」なんて思えない人も多いだろうから、誘われるがままじゃ、大切にしたい関係も簡単にこぼれ落ちていってしまう。

引きこもりが正義ぐらいな性質はあれど、友達なんていなくてもいい、とはとても思えない私だから、こういう時になるべく躊躇しない自分でいたい。

なかなか難しいけれど、相手主導にまかせすぎて反省したよ、というお話。


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