2月3日 巧さと美味さ

昼はだらっとしながらChris Dave And The Drumhedzのアルバム。ビートの感覚が好みでじっくり聴いてしまった。

夕方ごろからバイオリンでスケールの練習。その道のひとにとって定番らしいスケール練習本、Carl Freschをこの前買ったので、ちょうど取り掛かっている楽曲のスケールのページを練習してみる。音符を追うのはそこまで難しくないけれど、慣れていないポジションの運指が定まらず、たぶんすらすら弾けるようになるにはずいぶんとかかると思う。

次はジャズアドリブの本を1時間ほど弾く。これは章が進んでいくほど楽しくなっていく。これが終わったら他のジャズの本も買ってやってみたくなってきた。

楽器の練習をするのか、録音をするのか、休日しかじっくり音楽に向き合えない身からすると、けっこうその選択は重要なことだ。ぼくはそこまでテクニカルな音楽に興味がある方ではないし、作る音楽も基本的にシンプルなものが多いから、そこまで貪欲に技術力をあげたいとは思わないけれど、それなりに技術があったほうが作業も早いし、やれることが広がる。

以前Yo La Tengoのインタビューで、楽器がうまくなりすぎるとよくないから、メンバーで楽器を交換してセッションしている、というのを読んで、とてもいいなあと感じた。基本的にインディペンデントな環境とスタンスで作られた音楽が好きなぼくにとっては、楽器に対する向き合い方は、彼らのようなあり方が理想だと思っている。技術的に巧すぎず、音楽的な旨味のある演奏力。そのあんばいを探している。

夜は『スリー・ビルボード』を観に行った。カーター・バーウェルの音楽は相変わらず素晴らしい。

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