3月31日 言いたいことがあるということ

昼過ぎごろに起きて、昨日途中まで録音したアコースティックギターのフレーズを考える。1時間ほど練習して、支度。有給消化中、完全に昼夜が逆転している。

行きの電車でSlum Villageの「Fan-Tas-Tic vol.2」を聞く。ずっとJ DillaよりもMadlibの方が好きだと思っていたのだけれど、最近はディラの音源を片っ端から聴いている。そもそも、「Donuts」はすごいアルバムだけれど、あれを入門盤としたのは間違いだったと思う。まずはビートが強調されているものを聴かないと。

昼過ぎ頃に何人かで集まって花見。ビール缶片手に散歩しながら飲む。帰り道にもまたSlum Villageのアルバム。

行きと帰りに読んでいた「女の子は本当にピンクが好きなのか」がとてもあたまの中に残っている。フェミニズム的な文学や表現に惹かれてしまうのは、何よりは偏見に対してのフラットさを求める強い意思に共感を覚えるからだと思う。読み終わってすごく気持ちがふっと軽くなる本だった。そして、音楽を作る上でも、どうにかこういっただれかの気持ちが楽になるようなことができないだろうかと考える。

少し前に奥田民生と小山田圭吾、岸田繁それぞれのインタビューを読んで、言いたいことがあるタイプのミュージシャンではないという自己認識を語っていたのがとても印象に残っていた。ぼくはどちらかと言えばなにかと意見などをもつ方だと思う。けどその三者には、ことばを載せる入れ物としての音楽が強固にあるということ。それが、言いたいことがあるシンガーなどがシンプルな音楽になりがちなのと、少なからず関係している気もする。

お風呂から上がったら、少しじぶんの曲を作る。この連休は、次のアルバムの9曲分の素描を書いた感じだ。4月からまた作れるかどうかわからないので、せめて明日まではじぶんの時間に。

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