11月10日 (土) 初学者

7時半ごろに目が覚めてしまった。きのう寝るときに聴いていたFenneszがまだSpotifyで流れていた。

朝ごはんを食べてから、朝食用のケーキを焼く。ちょうどいいレシピはみつかったけれど、オーブンの温度と時間がまださだまらない。きょうも焼き加減が気に入らなかった。

きのう借りてきたマンドリンの練習をはじめる。課題曲のデモをAbletonに取り込んで、さっそく繰り返し思いつくフレーズとコードをひろいながら録音していく。

他の弦楽器とは違い、音がいちばん低い1フレットがとてもおさえにい。コードフォームも、フレットのスペース的に指がおさまらないものが多く、バレーコードにもとてもちからがいる。正式な奏法を知らずに和音をみつけて弾いているので、たぶんさまざまなことが間違っているのだろうけれど、おなじ4種類の弦をもつウクレレのように、コードの構成音をそれぞれきちんと鳴らすのには限界がありそうだった。曲のキーによっては、コードのバッキングは無理になってしまうと思う。フラットマンドリンだとまた違うのだろうか。

2時間ほど弾いてから昼ごはんにして、コーヒーを飲んで休憩。ティム・インゴルドの「メイキング」を読み終わった。むずかしかったけれど、美しい本だった。

あまり時間がないのでまたすぐにマンドリンを抱えて練習。左手がじわじわと疲労していくのを感じる。課題曲のキーでは、すべてをコードでかき鳴らすのはどうもむずかしく、2音でのフレーズと、ソロのフレーズを考えていく。まとまらないうちに2時間ほどたってしまった。

あたらしい楽器をはじめるたびに、ふたたび無力で無学なじぶんと付き合っていくことになる。そのことは、音楽に限らず奢ったりすることなく過ごすにはとてもいい訓練になると思う。なにかしらの分野において常に初学者としてのじぶんをもっておけば、学ぼうとする気持ちも習慣も途絶えなくて済むと思う。

夕方からは小川さんとホシナさんでライブに向けて練習。今回はギターも弾くことになりそう。弾きながら、まだ左手がマンドリンの複弦を覚えていて、へんな感じがする。ベースに持ち換えると、ネックの太さのギャップに手がびっくりする。つぎにバイオリンを弾いたら、なぜかしっくりくる感じがあった。さいきんいちばん弾いているからだろうか。

練習後はお好み焼きを食べて、帰りは家まで歩いて帰った。マンドリンの参考に折坂悠太さんの「平成」と夢見る港の「rooftop talks」を聴く。家に帰ってしばらくギターを弾いて、お風呂に入って眠る。

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