見出し画像

子供の泣き声が耐えられない心理の新考察?

確かnoteで「子供の泣き声が耐えられない原因」を説明した漫画があって、今回この記事を書くにあたってご紹介させて頂こうと一生懸命検索したのですが…見付けられず…。

前に読んだその記事では、「幼少期に愛された経験が少ないと、わがままを言って泣き叫ぶ子供のことをどこか羨んでしまい、苦手に繋がる」という考察だったと思います。愛情不足からくる嫌悪感、ということです。他のサイトで検索をかけても大体同じような意見が出て来ます。

はい、私、子供の泣き声が苦手です。耐えられません。
わがままを大声で言うようなのも、聞いていられません。
が、両親に愛されなかった幼少期は過ごしておりません。

私は運動神経が鈍く、人見知りで、容姿も端麗とは程遠く、勉強も中の中。これと言って取り柄がない子供でしたが、両親はいつもそれらを受け入れ、しょーがないねぇと笑い流すことはあっても責めることはありませんでした。
そして私が何か頑張ってお披露目でもすると、「(他の誰より)お前が一番よかったよ」なんてシレッと言うような両親です。

なのに私は子供の泣き声がダメ。どうして?
頭おかしいのかな。

あまりにも苦手すぎて電話相談みたいなものにも聞いてみましたが、納得いく答えや対処法は得られず、どうしたものかと悩んでいました。
そこで、とことん自分の思考回路に向き合ってみました。

喜ばせたい一心で、頑張る

不器用な私は褒められればどんどん昇ってしまい、自分が嬉しくなりたい気持ちと共に「相手を喜ばせたい!」という気持ちがヒートアップし、頑張る時の燃料は「お父さんを喜ばせよう!」「お母さんにいい報告をしよう!」という心理になりました。

子供の頃に両親を喜ばせるのに手っ取り早いのは、テストで高得点を取るとか、運動で好成績を出すとか、先生に褒められるとか、習い事が上達するとか…なんです。
とにかくとにかく鈍くさい私には、それらは「とても頑張らないと」出来ないことでした。

「とても頑張る」という工程に、わがままを言うとか大声で泣くとか拗ねるとか、そんな要素が入り込まないことをご想像して頂けますでしょうか。
両親は決して私を蔑んだことがないにも関わらず、私は「間違ってはいけない、悲しませたくない」と強く思うようになりました。

歪みが出たのは、まず友達に対して

そんな窮屈な思考が影響を及ぼさないわけがなく、体が成長してホルモンに支配される年齢になった頃から、友達に対して無性にイライラすることが出てきました。
ちょっとでも間違ったことを言われたり、すぐ泣いてしまう人物を目の当たりにすると瞬間的に怒りが爆発してしまう。「なんでそんなんで許されると思ってんの?」と。もう思考に余裕がないのです。

イライラするという行為はとても体力を消耗するので、のちに中学・高校と進学した時には「失敗しないために深入りしない、目立たない」という選択肢を選ぶようになり、クラス内に友達が一年間出来なかったこともありました。そしてそれを両親に話すことはもちろん無いのです。

泣けない

少し時期が飛びます。
大人になって友達がすぐ泣くような年齢でなくなると、街ですれ違う知らない人の子供の泣き声をとても不快に感じていることに気付きました。
お店で、駅で、病院で。時にはテレビドラマで。ところかまわず泣き叫び、自分の気持ちを訴える子供たち。

何で!何で泣くんだ!いい加減にしてよ───

そんなことを思う自分を自己嫌悪するのです。人として最低なんじゃないか、欠陥があるんじゃないかと。子供の泣き声は許すべきものなのに、受け入れられないのはどうして。怒りがエスカレートしてしまうのはどうして。

そして、ふと思いました。「私、辛くても泣けない」。

そりゃそうですよね、泣くことを許さないんだから。ドリカムよろしく「私、泣きたかったんだ」というわけではないのですが、ホロリとしていい場面でもそれを許せない自分に気付いたんです。だから子供の泣き声も許せないのか。

対処法は愛されなかった人と同じ

ここまで自己分析出来たところで、やっと対処法を考えられました。
まだまだ実現しきれていないのですが、不快感を少しでも減らすのに必要なのは、泣く行為を許す・受け入れることだろうと思いました。

①少し間に涙活が流行りましたよね、感動する映画を見たり等して泣くことでスッキリするというやつです。いきなりあんなに号泣は出来ないので、ちょっとポロッとしてみるんです、映画を一人で見に行って。笑

②そして、子供の泣き声を許せない自分を認める。
「そーかそーかまだイラつくかー。仕方ないなー」と思うようにするんです。

③さらに、誰かを喜ばせたいという気持ちはいいものだけど、そこに執着しない・尽くし過ぎない。頑張り過ぎない。出来る範囲でやればいいと、少しエンジンを緩める。例え気が利かなかったとしても、次につなげればいいと思うようにする。

こういう作戦を立てただけでは完全に解決はせず、②のように自分をなだめることも多々です。でも「どうして許せないんだろう」と悩んでいた時より心がとても晴れやかで、「許せないのよ~、やんなっちゃうよね心が狭くて~(笑)」と打ち明けることが出来たりします。

そして何より、子供の泣き声を許せる人を素直にスゴイ!と思えます。

そうこうしている間に、泣き叫ぶ子供たちに対して嫌悪を出す回数が減って来ています。

最後に

この記事、子育て真っ最中の方からしたらとんでもない話かもしれません。ごめんなさい。頑張るママさんを・泣いてしまう子供たちを責めたいわけじゃないんです。私のようなちょっとバランスを崩した経験がある人間でも、子供たちが健やかに育っていける世の中になることを切に望んでいます。そこだけはご理解頂けたら幸いです。

⌘ ありがとうございます! ⌘ 次の更新への糧とさせて頂きます。 宜しくお願い致します。