見出し画像

執筆に行き詰まったら

本1冊書くのに大体10万文字必要と言われております。
400字詰め原稿用紙250枚分です。
そして、原稿には〆切があります。
通常は数ヶ月という長い執筆期間を取ってもらっているため、毎日コツコツ書き進めれば十分書けるものと思いますが、途中で執筆に行き詰まることがあります。実際私も、執筆の途中で息切れして、1週間ほど筆が止まってしまいました。

手が止まった期間はそれほど長くないですが、当時の私は結構焦っていたと思います。もしかしたらプレッシャーに負けて「もうムリです」と音をあげてしまう可能性もあったかもしれません。ただ、そんなことをすればせっかくお声かけいただいた編集者さんはじめ関係者の皆様に迷惑がかかります。

さて、手が止まってしまっても、〆切は待ってくれません。困ったとき、乗り越えるために私が行ったことを書いてみます。


行動1.編集者さんに相談する

真っ先にこれです。
本を書くのは一人で書く孤独な作業と思われがちですが、実際は「チームで作り上げる」ものです。
編集者さんのお手を煩わせるのは心苦しいという気持ちもありましたが、ギリギリになって「やっぱり書けませんでした」という訳にはいかないので、早めに相談しました。
ただ「書けません」では編集者さんに心配されてしまうと思い、ちょっと聞き方を工夫しました。原稿を見てもらう際に「原稿を書いてみましたが、文字数が少し足りておりません。分かりにくい表現や説明不足な点があればご指摘下さい。そちらを元に文字数を調整したいと思います」
という感じです。書いた原稿に目を通してフィードバックしてもらい、文章を膨らましていきました。本来は書いた文章を修正する「校正」という行程があるのですが、さすがに校正時点で数万時単位で文字が足りないという訳にはいかないと思い、早めに相談しました。

行動2.ChatGPTを活用する

「AIに原稿を書いてもらったの?」
と勘違いされてしまうような見出しですが、もちろんそうではありません。
AIに直接原稿を書いてもらうことはできないけど、AIからヒントをもらうことはできます。

例えばChatGPTに、
「マンション管理を行う場合の問題とは?」
「高経年マンションの問題とは?」
「地方都市と首都圏のマンション管理の違いは?」
等と尋ねると、完璧ではないけど、ある程度の回答は返してもらえます。この回答と、自分の経験を重ねて新たな原稿を作っていきました。

ChatGPTはまだ完全ではない等さまざまな意見がありますが、ブレインストーミングを行うには非常に良いツールだと思います。

行動3.再インプット

私が書いていたのが「マンション管理士」に関する内容でしたので、あらためて情報の再インプットを行いました。
具体的には、
・各種法律(区分所有法、適正化法)の読み直し
・自治体情報の読み直し
・過去のインターネット記事の読み直し
・既に読んだマンション管理関連本の読み直し
・過去の日記の読み直し

等を行いました。

とくに「過去の日記」は非常に役にたちました。なるべく自分が見聞きしたこと、体験したことを織り交ぜながら書きたいと思って執筆していたので、日記を読み直しエピソードを思い出し、それをヒントに書いた部分も多くあります。

本1冊は書ける

人志松本のすべらない話の番組説明には「人は誰も1つはすべらない話を持っており、そしてそれは誰が何度聞いても面白いものである」とあります。

私は本についても同じようなことが言えると思っていて「人は誰も1冊本が書けるような経験を持っている」と思います。
ただ気づかないだけ、忘れているだけなのだと思います。
私のような凡人でも、いろいろな方の協力のもと、なんとか1冊を書き切ることができました。
是非皆様も本を書くチャンスがあれば、果敢にチャレンジしてみて下さい。
2冊以上書く術は……私は持ち合わせていないので、林先生!稲垣先生!ご教示お願いします!

この記事が参加している募集

仕事のコツ

with 日本経済新聞

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?