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小麦の製粉について知る!

自家栽培麦工房ナチュさんと製粉のワークショップ

今日は朝から北杜市へ。今年の7月に収穫した小麦を小麦粉にする「製粉」の勉強。

東京からきたエムズオーブンさんを迎えに最寄りの駅まで。↑時が止まってます。のんびり。

小麦の製粉ってこんなに手間がかかるのね!

詳しくはまたあとでまとめようと思うんだけれど、ナチュの川村さんのやり方は、

ゴミやもみ殻を掃除した小麦の粒を粗く製粉→細かく製粉→ふるって外側の部分(ふすまになる)と中の部分(小麦粉)に分ける工程を3回!!→小麦粉にならなかった部分をもう一度さらに細かく製粉機にかける→ふるいにかける工程✕3回!

簡単にいうとこんな感じ。(今回は手作業)

簡単に書いても「おーっと、なかなかじゃないか!汗」という手間!

一度に細かくすればいいじゃないか!と思うかもしれないが、そうすると小麦に負荷がかかり熱を持ってしまうので香りが飛んでしまうし、中々一度に細かくしようとしてもうまくいかないとのこと。

2時間、大人5.6人でやって3キロの小麦粉。

あぁ、なんかとても小麦粉が愛しいわ!
そして私はくしゃみが止まらない。→小麦アレルギー?!え?!

小麦栽培は難しい、とは?

「小麦栽培は難しい」という話をきく。逆に、「小麦なんて放っておけば育つ!」という人もいる。1年間栽培を体験してみて思うのは、どっちも正解。ということ。

小麦は確かに放っておけば育つ。でも難しさが山ほどある。

・収穫の時に雨に濡れると品質が落ちる。(収穫時期が梅雨にかぶる)
・収穫量がコメなどに比べて少ない→儲からない
・製粉・冷蔵保存など収穫後の手間がかかる→金もかかる

など。

生産する人間が増えないというのもものすごくわかる。農業だって商売だから、割に合わなければそれを続けることは難しい。パン屋は国産小麦を求める傾向があるが、作っても作っても儲からないパンを焼くパン屋なんているだろうか?

パン屋がこぞって求めている、現在ほとんど流通していない「キタノカオリ」という品種の小麦がある。この小麦は雨に弱いらしい。ただでさえ収穫量が少ないのに、栽培の難しい小麦にあえて挑戦しよう!なんていうチャレンジャーは本当に少ないのだ。
でも、「キタノカオリ」の味は他の小麦では出せない。私もキタノカオリラバーだ。オオトパン は製造量が他のパン屋に比べて少ないので、どうにかまだキタノカオリを使えている。

小麦栽培は難しい。でもパン屋なら小麦のことを真剣に考えなきゃいけないと思うのだ。どうにかどうにか、この小麦を山梨で育てたいなぁ、という野望はまだ始まったばかり。

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