What's your pronoun?

自分のブログを開設してから、「書きたい」と思うアイデアが湧き出るのに、放流するまでのプロセスがまだうまくいかず、未だやっと二つ目。

木曜日は2コマ、頭をフルに回転させる授業がある。
4講の先生 ”R” とは去年からの付き合いで、

彼は授業が大好きで、自分の専攻する学問を狂愛している。

授業では、チーンと音が鳴る自前の銀色の呼び鈴をたたきまくり、
"Say Hi !!!"  "Ha--hahahha-!!!" などと叫ぶ、90分間ずっと。

ここまで言えば、”R"とあえてイニシャルにしているのにも意味がなくなりそうだけど。

 そんな彼に私はいつも、3講での聴講で生まれた疑問をぶつける。絶対に面白い答えが返ってくるのを知っているから。

英語の意味とかフレーズの使い方を、ネイティブのニュアンスで「正解」が知りたいときももちろんあるんだけど、「彼からはどう見えているのか」が知りたい時がある。

 What's Your Pronoun?   あなたの「代名詞」はなんですか?

 彼は、そんなこと考えたことなかった、と嬉しそうに考えてくれた。

そして " Trail blazer" と答えた。
道を作る人。常に周りの人がしていないことをしてきた気がするから、と。

”Pronoun”を聞かれれば、性別とか国籍を答えるのがまあ普通といったところかと思っていた。

彼が普通に答えるとも思っていなかったんだけど、聞いてよかったと嬉しくなった。

 私の中で、”Identify"と”Pronoun"は、似ているけど違う。
”Identify"は、自分の中で思うもの
”Pronoun"は、誰かにとっての自分を紹介するもの

だから、”Pronoun"は変化する。自分が誰といるか、どこにいるかによって。例えば、私。

大学での”Pronoun"は、「女性」だとしたら、
どこか日本以外の国にいるときは、きっと「日本人」だろうし、
大人がたくさんいるバイト先では、「大学生」かもしれない。

その答えには必ず、比較と数が根拠にある気がする。
そこにいる自分以外の人間との「相違点」が”Pronoun"になる、というか。

大学にいる「日本人」の数と「女性」の数なら、「女性」の方がはるかに少ない。

" Trail blazer"と答えた”R"は、どういった形で生まれたかという生得的な特徴なんかよりも、生きている人間の心に目を向けて、「何をしている人間か」を大事にしているからこんな答えが返ってきたんだと思う。

視野が広くてかっこいい。

みんなの大切にしているものやことが表される、面白い質問だと思う。

肝心の、私の”Pronoun”は、まだ考えられていない。
ただわかっているのは、”Pronoun”というのは一つではなくて、
自分以外の誰かが、どのように自分を受け取るのかも”Pronoun”になりうるということ

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