大塚 篤司

京都大学特定准教授。メラノーマ(悪性黒色腫)などの皮膚がん、アトピー性皮膚炎が専門の皮膚科医です。 がん薬物治療認定医。スイス留学後は新薬の開発、治験、臨床研究などに取り組んでます。https://atsushi-otsuka.com/ twitter @otsukaman
固定されたノート

「お医者さんと学校で話そう」出張授業のご案内

学校関係者および保護者の方々へ 
「お医者さんと学校で話そう」出張授業のご案内

この度は「お医者さんと学校で話そう」に関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。皮膚科医の大塚篤司と申します。

私はアレルギー(とくにアトピー性皮膚炎)とがんを専門とする2003年卒の医師です。これまで大学病院で患者さんの治療に携わりながら、インターネットで情報発信をしてきました。現在は、AERA.dotとB

もっとみる

スイスの山々とメラノーマ患者さんの想い

私はがん免疫療法を2012年から2年間、留学先のスイスで学びました。スイスには、タレントのイモトアヤコさんが挑戦して話題となった山、アイガーがあります。その北壁は「死の壁」と恐れられ、困難で危険な登攀(とうはん)に多くの登山家が命を失いました。アイガーのすぐ隣には、ユングフラウ、メンヒと4000メートル級の山々が連なり、オーバーランド三山と呼ばれています。絶壁が危険な山々とは対象的に、その麓にはゆ

もっとみる

ワインの繊細な香りに魅せられて

僕はまだ20代の頃、ワインはとてもおしゃれで洗練されていて高いお酒だとしか思っていなかった。

東京での会議が終わった帰り道、背伸びして新丸の内ビルのワインバーに入ってみた。

ワインが全く解らなかった僕は、カウンターでソムリエらしき人にお薦めを聞きながら鴨のコンフィと赤ワインをいただいた。

「マリアージュ(結婚)って言うんです。」

鴨を食べながらワインを少し口に含む。

赤ワインの香りが口の

もっとみる

僕の医学研究の8割はB'z で出来ている

人生で大きな影響を受けた有名人が僕には2人いる。

1人めは糸井重里さん。

おおよそ15年くらい「ほぼ日刊 糸井新聞」を愛読している。糸井さんの言葉に「ふむふむ」と自分の経験を照らし合わせて考えることが多い。

ただ、今回は糸井さんについては語らない。糸井さんで検索かけてここにきた方ごめんなさい。残念でした。

2人めはB'z。

B'zはボーカルの稲葉浩志さんとギターの松本孝弘さんの2人で構成

もっとみる

患者さんの気持ちがわかるという勘違い

ラムゼイ・ハント症候群という病気がある。

水ぼうそうと同じウイルスである帯状疱疹ウイルスが、顔面神経に感染(再活性化)し、顔面神経麻痺を起こす病気。

私は昔、ラムゼイ・ハント症候群にかかったことがある。

スイスへの留学を控えたある日、右耳の入り口から奥にかけて痛みが出現した。

耳掃除した後だったことから、細菌感染を考え抗生剤を飲み始めたが症状は改善しなかった。

そのうち、右目は閉じなくな

もっとみる

長い長い病院の待ち時間

私の母校では、患者さんと外来をご一緒するという授業があった。

予め承諾を頂いた患者さんと病院受付で待ち合わせをする。そのまま外来で呼ばれるのを待ち、一緒に医師の診察を見学する。

検査がある場合は、ご一緒に回らせてもらい、最後の会計まで済ませたらお礼を言って解散。

その感想を後日レポートとして提出する。

私がご一緒した患者さんは、心臓に病気があるご年配の男性。患者さんの奥さんも付き添いで来ら

もっとみる