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「ここにある日々」

毎週月曜、エッセイだったり日記のようなときもある自由なマガジン。 日々のこと、制作のこと、私が考えてること、感じてること全て。
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2024年4月の記事一覧

世界が真っ白になったこと

視界が世界が真っ白になったことがあった。私が21歳くらいの頃だ。 よく誰もが経験したことのあるようなショックで目の前が真っ白になったなんてことじゃなくて、現実世界の全てが真っ白になった。 その日、医者の言葉から自分の心はもう治ることはないと告げられたように感じ、その瞬間、私の視界には光が広がり、あっと言う間に世界が真っ白に変わってしまった。 街の景色も人間も、木だってビルだって信号機だって全部が真っ白。車も自動販売機も街の看板も見渡す限りの全てのものが真っ白。すれ違う人

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作品の根「4/15-21」

ふと、私は目的を忘れているのではないかと感じる。なんだったっけ、私の目的って。 幸せって、なんだっけ? この世界の、何を得たら幸せなのか。 この世界に、何を望めば幸せなのか。 私はただ、自分の心が動く、力を描いている。 生きていることが作品だからだ。 人は作品だからだ。

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学校が合わないならば「2024/4/8-4/14」

不登校がSNSでもよく話題になっている。 不登校について悩んでる親や本人の投稿がたくさん投稿されていて、なんだか辛そうなものばかりだ。 娘は小学生から不登校気味で、中学も不登校からの退学、フリースクールと行った流れだった。 私はあまり重く受け止めなかった。だって学校のシステムとか、あの小さな社会の違和感とか、普通に居心地のいいもんじゃない。疑問を抱くなという方が無理だし、従うことが出来ない子がダメなわけじゃない。私からしたら、あー、やっぱりかぁっていうくらいのだよね感。 中学

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ミシンミシン「2024.4.1-4.7」

裁縫が出来る人に憧れる。 なんであんなにさくさくと真っ直ぐに縫えるんだろ。布のパーツから生まれるスカートやカバンがキラキラして見えて、なんだか賢いなあと、魔法みたいだなあと、子供の頃から憧れている。 昔の人は裁縫が出来て当たり前だったのだろうか。洋服も家の中のあれやこれやも、手作りしないとならなかったと聞く。私もその時代に生きていたら裁縫上手だったのかしらと想像してみるけれど、全くイメージがわかない。

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昔の自分と話す感覚

魔女の宅急便のニシンのパイの話をしていた。あんな魚の頭が突き出てるパイを作るなんて野蛮だという話になり、いやしかし魚のお造りの時に日本も魚の頭ドカーンと置くからおんなじようなもんじゃないかとか、どじょうの鍋料理の残酷感なんてもっとひどいよと説明していたら、野蛮さ加減にあらためてドン引いてしまった。うー…なんかこう命が消えていく様を見ると美味しいって気持ちも消えていく。気分を消化出来ないまま食うことなんて出来ない。 どじょう鍋も柳川鍋もどじょうが豆腐に突っ込んでいくどじょう豆

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