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Kindle出版で「読んでもらえるだろうか…」という不安への対処法

4回に分けて、
マガジン『はじめてのKindle出版』の中で
「Kindle出版の不安な気持ちへの対処法」について
紹介しています。

4回目の今回は
「出版した本を読んでもらえるだろうか」
という不安への対処法です。

まず、
自著を読んでもらうためには
マーケティングを
理解しておく必要があるでしょう。

最近のKindle出版関連本を読んでいると、
マーケティングや
売れるための戦略が盛り込まれている本が
増えてきました。

それらの本を読んでいると、
私自身、
「マーケティング」という言葉を
正しく理解していなかったことに気づきました。

あなたは、
「マーケティング」を
正しく理解していますか?

私は
マーケティングを
市場調査という
狭い範囲でしか
捉えていませんでした。

マーケティングの手法を
Kindle出版に落とし込んだ
石井金子さんの『Kindle出版×ニッチ戦略1』によると、

「マーケティングとは、ニーズに応えて利益を上げること」

とあります。

市場調査も大事ですが、

"ニーズに応える"

が重要なのです。

しかも、
利益よりも "ニーズに応える" が先にあるんです。
読者ファーストと同じですね。

さらに興味深いのは、同書では

マーケティングの最も重要な部分は製品を売り込む技術ではない

と言います。

どういうことかというと、

マーケティングの狙いは、売り込みを不要にして
ひとりでに売れるようにすることだ

というのです。

コトラー氏は、マーケティングを最も短い言葉で定義しました。「マーケティングとは、ニーズに応えて利益を上げることである。」「マーケティングの最も重要な部分は製品を売り込む技術ではない」(中略)そしてこの次に続いた文章、マーケティング・マネジメント理論の第一人者であるピーター・ドラッカー氏の言葉でさらに衝撃を受けました。「マーケティングの狙いはセリング(売り込み)を不要にし、ひとりでに売れるようにすることだ」

石井金子『Kindle出版×ニッチ戦略1: マーケティング・コンセプト編』(2022年)

このマーケティングの手法を
Kindle出版に落とし込んだ戦略は、
多くの Kindle作家の方が
実践されていると思いますが、

すべての根底は、

読者のニーズに応えた本を作り、
売り込みをしなくても売れるようにする

という意識を持っておくことが重要だと思います。

しかし、一方で、
あまりマーケティングや
売れるための戦略に
傾倒し過ぎてはいけません。

私は、
最も重要なのは
「本のクオリティ」だと
思っています。

Kindle作家の ツナギビト さんは
著書の中で、
本(作品)の質が高ければ、
いつかは多くの人に届けられる
と言っています。

まずは大前提として作品の質に注力しよう。極端な話だが、誰もが驚くほど面白い作品を生み出すことができれば、いつか必ずその作品は陽の目を観るはずだ。誰かの心を揺り動かすことができるような作品であれば、きっとその作品の評価は高いものとなる。その評価が徐々に増えていけば、自ずと作品は多くのヒトに届けることができる。

ツナギビト『Kindle出版あるある100選【中上級者編50選】: 副業収入へつなげるノウハウと落とし穴:思わずニヤリとしてしまうあるある Kindle出版ノウハウエンタメ』(2022年)

私もまったく同感です。

しかし、
モノづくりの世界では

「いくら高品質の商品を作っても売り方を知らなければ売れない」

と言われています。

これも一つの真実でしょう。

そう考えると、

本(作品)のクオリティか、マーケティングか
の二者択一ではなく
この両方を追い求める姿勢が大事

なんだと思います。

「読んでもらえるだろうか」
という不安に対しては、
クオリティの高い本づくりを
意識する。

そして、
読者のニーズに応えた本を作り、
売り込みをしなくても売れるようにする。

この2つを意識してください。

具体的な実践方法は、
マガジン『Kindle出版研究所』の中で
紹介していきます。

以上です。

次回の記事は
「Kindle出版のテーマの探し方」です。
ぜひ、ご覧ください。


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