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インナーブランディングについて雑考

このnoteは、最近、ブランディング、主に組織内向けのものについて複数冊読んだという経緯があり、その内容を複合し、感想文的に残したものです。体系的に知識をどうこうという内容ではありません。

ブランディングとは

ブランディングとは、組織の、顧客への価値、もしくは社会的な価値を高めることによって、その組織の生存を図る戦略全体といって良いと思っているのですが、

一般的には対外的なブランディング、例えばおしゃれな広告を打つ、希少性のある物品を数を絞って販売する、美術館の設立やボランティア活動への参加など、外部に向けてのイメージ戦術の分野が想起されるとも思っています。

インナーブランディングとは

インナーブランディングという言葉があり、これは言葉の通り、組織内に向けてのブランディングのことであり、ブランディングにとっては非常に重要です。

これは組織の考え方や理念や社会的意義を、組織を構成するメンバーが正しく理解し、納得し、行動するための戦略として理解されます。

では、それがなぜ重要かというと、組織のメンバーの考え方や行動は、組織全体の動き方や、それに伴う外部からの見られ方に大きく影響するからです。

CI(コーポレートアイデンティ)の話とも範疇が半ばかぶりますが、CIにおける、特に、MI(理念の統一)、BI(行動の統一)に深く関わるところです。

インナーブランディングと戦術

それでは素晴らしい理念を設定し、明文化し、「私たちはこのように進むから着いてこい」というような簡単なものでは当然なく、浸透には当然時間がかかり、それらを浸透させるための施策は、きちんと戦術がデザインされているべきだと思います。

組織が持っている、理念・目標・行動規範、そして社会的意義は、恒常的に意識され、組織に所属するメンバーがそれに伴った行動をすることによって、ブランディングの向上を果たせますが、それらを常に意識しもらうことは非常に難易度が高いことといえます。

そこで、戦術として、理念や目標の適切な再設定、定期的なワークショップや組織内イベントの開催、カルチャーブック・クレドの作成、社内掲示物の作成・展開、グッズの作成など、手段としては多くのものが挙げられるのですが、これらを、どのタイミングでどのような形でやるかというのが非常に重要であると考えています。

人は忘れる生き物です。

これはまさにデザインの話ですし、組織のメンバーを、組織に貢献してくれる顧客として考えた時に、デザインの知見は大いに有効であると思います。

ブランド力=カルチャー+マネジメント

タイトルは世界で勝てるブランディングカンパニー という本の煽りですが、企業ブランディングを手がけるイマジナが編者・著者です。

「良品計画」や「りらく」や「武蔵境自動車教習所」など、大中小のブランディングについて、様々な事例を交えて紹介している本で、ブランディングにおいて重要視されているのは、むしろこちらのインナーブランディングについてということがわかります。

最後半、イマジナCEOがブランディングについての重要性を語る項で、一番最初に紹介されていたのが「カルチャーブックの作成」ということからもその重要性が伺えます。

組織が躍動するには、組織のメンバーが同じ方向を向いて自発的に活動すること、そしてそれを支援する仕組みが必要だということだと思います。

当たり前のことのようですが、難しいことです。

まとめ

雑にいうと「外っつらをよくする前に、まず内側から」という話でした。自分でも驚くほど雑文ですが、なんとなく書いてみました。




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