今日からデザイナーになる人への手紙

手を動かすことをおろそかにしないこと

どんなに知識を持っていて、どんなに素晴らしいアイディアがあったとしても、それを形にする技術がなければ、デザインを世に出すには至れません。

ビジュアルデザインやUIデザインでは特に顕著ですが、トレンドの移り変わりも早く、間が空いてしまうと、すぐに技術や感性は古いものになってしましますし、いざという時に手が動かなくなってしまいます。

様々なツールに習熟し、早く正確に美しいものをアウトプットするためにも、日々手を動かし、研鑽することを忘れないようにしてください。

考えることをやめないこと

デザイナーの仕事とは何かと問われれば、抽象的ではありますが「ものごとの課題解決である」といって良いでしょう。

課題に対して、どのようなデザインが最適解なのか、アウトプットを出し続け、考え続けることが仕事といっても良いと思います。

デザインには正解が無いともいいますが、正解がない中でも諦めず、最適解を考えることを諦めないことです。

何が本質か見極めること

デザイナーとして仕事をしていく中で、様々な依頼を受けると思います。それは、やたら抽象度の高い依頼であったり、逆に具体的すぎる依頼であったりします。

前者であれば「ロゴをデザインしたいんだけどお任せします」とか、後者であれば「バナーのこの文字を赤にしてほしい」みたいな感じです。

どちらにおいても、依頼者には課題意識が存在するはずで、そこをしっかりと確認すること、問いかけることを大事にしてください。

ロゴのデザインが企業理念を反映していないからなのか?単純にトレンドに合わせたいのか?依頼者の気まぐれなのか?

バナーの効果が悪いから変えたいのか?強調すべきポイントは本当にそこであっているのか?その方法で意図した結果が得られるのか?

このような問いをもってして、本質的な課題を発見して、初めてデザインは始まります。

デザインは1人ではできないことを自覚すること

デザインは1人で作るものではなく、多くの人の意見や思考や嗜好や、定量的なデータやその分析など、多くの要素の複合体としてアウトプットされることが健全です。

たった1人だけの考えでアウトプットすることは、そもそも非常に希少ですし、そういった場合、そのデザインが自分の好みだったり、得意だったり、偏見だったり、そういったものに寄っている可能性すらあります。

アウトプットするまで、課題を読み取り、広く意見を求め、取捨選択をし、推敲し、集約し、完成させるまで、デザインには多くの人の意志と考えが含まれていること、そしてそれをデザイナー1人の力ではないと自覚することが必要です。

ただし、完成させるのはデザイナーであるあなたの力です。

良いものも悪いものもたくさん体験すること

デザインは課題解決が本質ではありますが、最終的なアウトプットの美しさ、品質を決めるのは、デザイナーの感性、センスともいえるものです。

これについては、生育環境や経験、嗜好性など変数が多すぎて、一概に教えたり指導したりが難しいのですが、感性を養うためにも自分で良いと思うものはもちろん、「世間一般で良いと思われているもの」をたくさん見て体験することをおすすめしています。

その上で、自分の中での良い悪いのジャッジを多く経験することで、自分なりの感性が磨かれていくのだと思います。

有名な画家の美術展などに行って、「巨匠の駄作だな...」みたいな感想が生まれるようになったらしめたものです。

デザインを諦めないこと

デザインは銀の弾丸ではありません。デザインの力はときにとても弱く脆いものです。それでもデザイナーはデザインの力を信じるべきです。

デザインが世の中を変えた事例は歴史の中でいくつか見られます。もしかしたら、あなたのデザインが世界に何かの影響を与えるかもしれません。

デザインを諦めないことです。

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時期的に新卒でデザイナー、みたいな人もいると思い、ノリで書いてみたのですが、老害感すごいですw ありがとうございました。

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Hiromichi Takeo

デザインと無

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