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愛着形成のプロ育成への想い

私が「愛着形成のプロを育てたい!」
と願うのには、理由があります。

愛着は、生涯に渡り
人生を左右させるほどの
威力を持つからです。

愛着は、生存のためのメカニズムで
人の生き死にまで関わってくるもの。
作られる”愛着のカタチ”によって
他人を信頼し
他人との関係の中で
安心感を育むことができるかどうかが
決まるのです。

愛着のメカニズム

生まれて間もなくから
大切に育てられ
安定した愛着のカタチを形成できれば
人を信じることが出来ます。

簡単にメカニズムを解説しますね。
オキシトシンホルモンが
大量に分泌される脳を作ることができるので
対人関係が活発になり
関係性はとてもスムーズで
不安や緊張、ストレスを感じにくくさせるため
社会的行動が活発になるのです。

冷たく、傷つけられて育つと
人に対する不信感が拭えません。
例え信頼している振りをしたとしても
職場ではカムフラージュが通っても
親密な関係を築く必要のある「家庭」では通用しません。

メカニズムを解説すると
オキシトシンホルモンの
働きが悪い脳が作られるので
対人関係はギクシャクし
不安やストレスに過敏になり
落ち込みやすく
鬱になりやすくなるのです。

生きていく上において
安全基地を持てるか否かはとても重要で
それは、いざという時に甘えられ
すぐに助けを求めて
強がらないでいい
本当の自分をさらけ出し
駆け込める「人」を持てるかどうかに
かかってくるのです。

青年期を迎えるころには
愛着のカタチが、ほぼ出来上がるといわれています。
ただ、一度出来上がったものでも
生きにくさの根源に気づき
変えたいと思えば
変えられるものだと考えています。

出来上がった愛着のカタチには
パターンがいくつかありますので
簡単に紹介しておきます。

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愛着のカタチ

安定型愛着
安心感や人への信頼感があり
対人関係は安定。
自分を信頼できているので
困った時も助けを求めることが出来る。

不安定型愛着
見捨てられるのではないか
嫌われるのではないかと
不安を感じているくせに
相手の至らない点を厳しく責めたり
攻撃しやすい。
頼っているくせに相手をけなしたり
わずかな不満にも過剰反応する過敏さを持ち
全てを否定する方向に関係を持っていくのが特徴。

回避型愛着
一人が好きで、対人関係を求めない。
自分の好きな趣味や仕事に生きがいを感じて
人から頼られることを鬱陶しいと感じ
親密で距離の近い関係は苦手。

未解決型愛着
未解決の生々しい心の傷を抱えていて
親のことを考えると不安定になり
感情に押し流されそうになる。
不安定型と未解決型が重なると
情緒や対人関係の不安定さが一層強まり
記憶から排除しようと防御することもある。

自分がどんな愛着のカタチなのかを
知っておくことは
自分の物の受け止め方や
自分でも気づかない奥深い無意識の中で
うごめいている感情の正体を知ることができ
手当てをする方法がわかるのです。
そうすれば、同じ過ちを繰り返さず
対人関係においても
深い信頼を築き、恒常的に安定した関係を
持つことができるのです。

生き方の癖

愛着のカタチが不安定なままだと
なんとか安定させようともがき
自分なりの安定できるやり方を模索します。

更に、生まれ持つ気質(好奇心旺盛・神経質・こだわり等)が合わさり
先天的なもの(気質)+後天的なもの(環境)
の双方の影響を受けながら
偏った人格が作られ
生きづらさがパターン化していきます。

そのパターンは
◉特有の受け止め方(認知)
◉感じ方(感情)
◉対処の仕方(行動・振る舞い)
に現れ、特有の生き方の癖となり固定化していくのです。

人は皆どこか偏りを持つものですが
その偏りが極端だと
その分生きづらさが増します。

偏りを小さくさせ
武器に出来れば
世の中に貢献できるパワーになるのです。

偏りが生み出す表と裏。
つまり、偏りは諸刃の剣なのだと思います。

偏りが大きくなったことで
周囲も「困った・・・」となる人格の
いくつかのパターンについては
今後、随時紹介していきます。
愛着形成のプロを育てたい!と願う理由が
おわかりいただけると思います。

鶯千恭子( おうち きょうこ)

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