ながら食べのデメリット。摂取カロリーは71%増え、肥満には2.8倍なりやすくなる。【散々】
「ながら食べ」してる人多いですよね。私もご飯を食べるときはTVを見たり、AmazonプライムやNetflix、スマホを見ながら食べていることが多いです。
ながら食べのデメリットは
・見た目が悪い
・マナーが悪い
・食べすぎやすい
・噛む回数が減る
・食事のおいしさが分かりにくい
などなど、いろいろな事があるといわれているのですが、時間を有効に使いたいという気持ちからやってしまいがち。
しかし今回は、ながら食べによってめちゃくちゃ太りやすくなる。というか2.16倍肥満になりやすくなる。そして、摂取カロリーは71%も増加してしまう。という身も蓋もない話をしていきます。
太りたくないヒトや、ダイエット中の人は絶対に確認しておくべき情報になっているので、是非ご覧くださいね!
ながら食べによって摂取カロリーが71%も増加するという事実。
マサチューセッツ大学の研究チームは2006年にながら食べの影響を調べる研究を行いました。20人の参加者を集め、片方の10人にはピザ、もう片方にはマカロニ&チーズを食べてもらいました。それぞれのグループでTVを見ながら食事をもらった人と、そうでない人を比べてみた、というのが今回の研究です。
マカロニ&チーズはアメリカとイギリスでは定番の料理で、ほとんどの学食メニューに載っている料理です。
ピザ:100gあたり266kcal
マカロニ&チーズ:100gあたり164kcal
どちらもチーズを贅沢に使った高カロリー食なので、TVを見ながら食べることで食べる量が増えるというのは、非常にまずい。料理がおいしいのに、状況的にはマズい訳です。
では、結果を見てみましょう。摂取カロリーを比較したものがコチラ。
うーん、ダメですね。TVを見ている人の場合、見ていないヒトと比べてピザは36%、マカロニ&チーズは71%も摂取カロリーが増加してしまっています。
マカオロ&チーズは半液体です。一緒においてあったコーラなどの甘いジュースの摂取量も増えることが判明している為、ながら食べは特に液状の食べ物の摂取量を増やすのではないか?と研究チームは考えているようです。
摂取量の増加は特にカロリーが高いモノで起こりやすいことも過去の研究で示されている為、ながら食べはめっちゃ危険です。
とはいえ、摂取カロリーが増えても太らなきゃ問題ない...そう思ったんですが、その考えは残念ながら甘かったようです。
ながら食べで太りやすくなるという事実。
2008年の研究によると、TVを3時間以上見る人は肥満になる確率が高くなることが分かっています。
男性の場合、TVを1日に3時間以上見る人は、腹囲が94cm~101.9cmの肥満になる確率が、1時間以下の人に比べて2.16倍に上昇します。
女性の場合、TVを1日に3時間以上見る人は、腹囲が88cm以上の肥満になる確率が、1時間以下の人に比べて1.89倍に上昇します。
TVを見る時間が長いと肥満になりやすいという事ですね。まぁ運動時間が減ることも原因として考えられますから、これだけでは『ながら食べによって食事の量が増えることで肥満になりやすくなるか?』はわかりません。
でも、ながら食べが直接肥満の確率を増やすことを示すデータもあります。
男性の場合、1週間にながら食べをすると、
・1週間に1~2回:肥満の確率は1.31倍
・1週間に3~4回:肥満の確率は1.82倍
女性の場合、1週間にながら食べをすると、
・1週間に1~2回:肥満の確率は1.73倍
・1週間に3~4回:肥満の確率は1.60倍
めっちゃ上がってますね。肥満になる確率。
研究データに含まれる参加者が少ない関係で、データにはばらつきがあるのでもっと大規模・正確な研究が必要ではあるのですが、”ながら食べで肥満になりやすくなる”のはほぼ間違いなさそうです。
研究上はTVのデータだけだけど...
最近は地上波のTV以外にもAmazonプライムなど色々なストリーミングサービスが充実しています。スマホのながら食べだってできますし、時間の使い方は本当に自由な時代になりました。
ただし、自分の体型を美しく維持したい人には、”ながら食べ”だけは絶対にオススメできません。ながら食べは満腹感に気付きにくい状態を作り出し、いつの間にか食べてしまうという行動を引き起こします。
食べたいものを我慢している人こそ、その食べ物にはしっかり向き合って食べることが、満腹感をもたらす大切な秘訣です。
自分にとって大切なのは食事の数十分で食べすぎてしまうことなのか。それとも、食事と向き合い味わうことで食べすぎを防ぎ、美しい体系を作り上げることなのか。一度考えてみましょう。
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引用
1.Cleland, Verity J., et al. "Television viewing and abdominal obesity in young adults: is the association mediated by food and beverage consumption during viewing time or reduced leisure-time physical activity?." The American journal of clinical nutrition 87.5 (2008): 1148-1155.
2.Cleland, Verity J., et al. "Television viewing and abdominal obesity in young adults: is the association mediated by food and beverage consumption during viewing time or reduced leisure-time physical activity?." The American journal of clinical nutrition 87.5 (2008): 1148-1155.
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