ポシティブのコピー__1_

頭のモヤモヤを5分で消し去る10個のテクニック。考えすぎを避け、時間をもっと効率よく使おう。

ハイライト
・”考えすぎ”には残念ながらメリットは無い
・考えすぎを防ぐ10個のテクニックを紹介
・五感フルバースト

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私は物事をしっかり考えてから行動に移す、思考タイプの人間です。

私のような思考タイプのヒトは、行動タイプの人よりも物事を正確に把握する能力に長けているのですが、行動を始めることが遅すぎてチャンスを逃してしまう時がかなりあります。

思考タイプの人がなぜ行動できないのか・・・?

その原因は”考えすぎ”です。

あらゆる可能性、あらゆる対処、あらゆるデータを準備しようと考えすぎてしまう為、時間を浪費し、肝心な”行動”がおろそかになりがちです。

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例えばこんな感じ・・・
・誰も思いつかないようなアイデアが出来た
 → あれもいいかな、これも良いかな
 → 問題はこれが出てきそうだな
 → こう対処しよう
 → ∞ループ(行動しない)

・うわっ、やることいっぱいだ!
→ あれもこれもどれもそれも
→ (パンクして思考停止)

ポジティブなアイデア、ネガティブな不安。”考えすぎ”はどちらにも起こります。そして、両方にとって”行動しない”という最悪の結果を導くのです。


頭の中だけで完璧にこなせることなどない。

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良いアイデアや気づきが産まれた時に、それが本当に良いアイデアなのか?を考えることは重要です。しかし、考えすぎは良いアイデアでさえ行動から遠ざけるように仕向けてしまいます。

頭の中は完ぺきではありません。一定基準をクリアしたアイデアはどんどん実行するべきです。

また、不安に対処する際にも”考えすぎ”は役立たずです。なんらかの対処行動をとらなければ、不安を強化するだけの”考えすぎ”には全く意味がありません。

とはいえ、”考えすぎ”は自動的に起こってしまう脳の仕組みです。意識的に切り替えないと、モヤモヤがいつまでも続き、行動はどんどん遠ざかってしまいます。

それどころか、”考えすぎ”は睡眠の質を下げ、問題解決能力を低下させ、うつ病などの精神疾患の発症リスクを高めると言われています。

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”考えすぎ”を防ぐことが出来れば、無駄な時間を過ごしたり、抱えなくても良い不安を感じることなく、ストレスフリーに過ごすことが出来ます。

余った時間を使って自分磨きをするもよし。大切なヒトとの時間を過ごすのもよし。リラックスして存分に回復する事だってできます。時間は誰しも24時間しかありません。有効に活用することが出来れば・・・!

したがって、今回は”考えすぎ”を防ぐ10個のテクニックを紹介します!


考えすぎを防ぐ10個のテクニック

1. 考えすぎに気付く

最初なのに難しい内容だと思ったかもしれませんが、”考えすぎ”を防ぐ為には、”考えすぎている”ことを理解しておくことが必須です。

現代に生きる私たちは膨大な情報にさらされています。情報が多くなれば多くなるほど、その場に立ち止まって、その情報を整理したいと考えるのが人間の心理。


情報は頭の中をぐるぐると巡り、脳はハムスターが回し車を回しているかのようです。しかし、回し車と同じように「思考する為の考え方」は私たちを前に進めることはありません。なぜなら、”考えすぎ”によって産まれたアイデアが実行されることはほぼ無いからです。

まずは、自分が何かを考えていることに気付きましょう。それがハムスターの回し車のようにアナタの頭を回っていたら、”考えすぎ”です。

”考えすぎ”から頭を開放しましょう。そのテクニックは以下に。


2. 散歩をする

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考えすぎを防ぐ為には、そのとき行っている行動とは全く違う行動をとる事が有効です。例えば、家のソファでくつろいでいるときに”考えすぎ”が始まってしまった時は、家の中にいるといつまでも続いてしまうものです。

一歩外に出て、5分だけ散歩をするだけでも”考えすぎ”を防ぐことが出来ます。

散歩は脳のデフォルトモードネットワーク(DMN)を活性化させ、情報を自働的につなぎ合わせてくれます。この間、考えが整理され、新しいアイデアが産まれたり、次の行動に移しやすいモチベーション作りにも役立ちます。

たかが散歩と侮ることなかれ、超効果的なテクニックです。


3. 幸せな体験をする

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瞑想、ダンス、運動、筋トレ、楽器の演奏、編み物、絵を描く、パズルをするなど、自分の考えをモヤモヤから逸らすことが出来る活動は、”考えすぎ”からアナタの脳を守ります。

特に瞑想は、考えの整理だけでなくその後の作業効率も劇的に改善する為オススメの方法です。

*ちなみに、ポーズは関係ないですし、滝でやる必要もアリマセン。

瞑想の方法について解説した記事はコチラ


4.完璧主義を避ける

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完璧主義(Perfectionism)は”考えすぎ”を引き起こす、最悪の状態です。

最善を尽くすことは良いことですが、細部にこだわりすぎると行動がストップし、強い不安と先延ばしを引き起こします。

世界保健機関(WHO)による発表によると、完璧主義は不安障害を引き起こす強力な因子であることが分かっています。

さらに残念なことに、完璧主義は近年増加傾向にあり、私たちの誰もが完璧主義になってしまっている可能性があります。

結果を重要視しすぎず、進歩に目を向けましょう。


5.タイマーを使う

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判断に時間がかかりすぎてしまうと、良い判断はできません。

起こりえない状況や、普通では考えられない角度から物事を考えてしまうことが強力なストレスとなり、判断を鈍らせてしまうからです。

タイマーを使って、考える時間を強制的に終了させてしまうことは、良い判断を産みだす為に非常に有効な方法です。

物事を悩むのに必要な時間は、決定の大きさによって変わるので、自分で時間を設定しましょう。私の場合

・何を食べるか決める時間:3分
・論文を読むか決める時間:1分
・旅行に行くか決める時間:20分

などのように設定しています。大きな決定ほど時間がかかるので、車や家を買う時はもっと考えてもいいかもしれませんね。


6.未来を予測できないことを知り、ポジティブなゴール想像する

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誰も未来を完璧に予測することはできません。

今、アナタが未来について不安を感じているのであれば、それは時間の無駄かもしれません。

「未来を良くするために○○をするべき」という状況下であれば、それを行動に移すべきです。

「未来が悪くなることがほぼ確実」という場合でも、その未来について想像することは、ネガティブな感情を強化するだけです。被害を少しでも減らすためにできる行動があれば、その行動をするべきです。

もしくは、行動が思いつかない場合は悪い未来の”後”に起こるポジティブなゴールを想像することで、不安を軽減させることが出来ます。

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2016年の研究では、最終的にポジティブなゴールを迎えることを想像するだけで、不安障害を抱える人々が、不安や心配を思い出す経験が減少することが示されています。


7.やらなければならないことをする

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家事やメイク、お風呂や日ごろのルーティンなど、私たちの生活にはやらなければならない行動があります。”考えすぎ”に気付いたときは、それらの行動をとる事で気を逸らすことが出来ます。

”考えすぎ”は良い結果を引き起こすことの無い、悪い習慣です。日ごろの家事をするだけでも、その無駄な時間を排除することが出来ます。


8. 五感をフルバーストする

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どうしても気を逸らせない時、強制的に頭をリセットする方法として、五感をフル活用する方法があります。

・頭から氷水をかぶる
・レモン汁や酢を飲む
・わさびや辛子をなめる

あまりいい手段ではありませんが、短期的な悩みを頭から遠ざけるにはどの方法も効果的です。

*身の危険を感じるような行動は避けてください。


9.考えを全て書き出す

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今悩んでいることを全てノートやスマホに書き出しましょう。

書くだけでも、考えにとらわれすぎるのを避けることが出来るのが分かると思います。

ノートやスマホに書き出した悩みを保存しておくと得られる重要な効果があります。それは”悩みを見返すことができる”という事です。

1年前の悩み、半年前の悩みを見てみると、意外と大したことがないことで悩んでいることが分かります。現在の悩みが1年後には大したことない問題になっているという事を理解すると、不安や恐怖に強力に立ち向かうことが出来るようになります。


10. 仮眠をする

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仮眠は軽視されがちですが、10個の対処法の中でもかなり強力な方法です。

15~20分の仮眠をとりましょう。感情や考えが整理され、行動力を回復し、疲れから回復し、生産性を向上させる。仮眠にはスーパーパワーがあります。

30分を超えると起きるのが辛くてしょうがなくなるので、注意しましょう。



引用

Eagleson, Claire, et al. "The power of positive thinking: Pathological worry is reduced by thought replacement in Generalized Anxiety Disorder." Behaviour research and therapy 78 (2016): 13-18.

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