くすりにせいりに

薬に頼りすぎず、キツい生理の痛みを軽減する方法。

現代の女性は昔より9倍、生理に悩まされている!

 現代の女性は100年前の女性に比べて月経回数は9倍に増加しています。生理が昔に比べ早く始まり、妊娠や出産の回数が減っているのが原因です。

 ・下腹部のズキズキとした痛み
 ・腰痛
 ・頭痛
 ・吐き気
 ・下痢
 ・うつ
 ・疲労感、脱力感
 ・食欲不振
 ・イライラ

 これらの症状を伴う、痛みがひどい生理のことを「月経困難症」といいます。

(http://www.mochida.co.jp/woman/disease/dysmenorrhea/より引用)

 月経困難症の総患者数は800万人もいると言われています。東京ドームのキャパの145倍です。本当に数えきれないくらいの人がいるのです。

 でも、産婦人科に行くのは恥ずかしいですし、行く時間を見つけるのも大変。そもそも「ツラすぎて行く気になれない.....」という気持ちすごくわかります。もちろん、症状が強い場合は受診を勧めたいのですが、今回は『アロマ』を使って痛みや他の症状を抑える方法を紹介していきます。

生理を軽くする方法、いろいろあるけどさ...

 薬も有効です。イブ、ロキソニンに代表される痛み止めや、ルナベル、フリウェルなどの生理用ピル。他にも漢方など、いろんな薬がありますね。でも...

 ・痛み止めには胃腸を悪くする副作用
 ・生理用ピルには血栓症などの副作用

 薬には必ず副作用があります。少しでも使用量が減らせれば、それに越したことはないってことです。

 アロマは薬ほど強くはありませんが、これらの副作用はありません。

 今回の記事を読んでおけば、まずはアロマを試す。→痛み止めを使う→生理用ピルを使う。といったように、生理のツラさに合わせてセルフケアの方法を選ぶことが出来ます。キツい時には組み合わせて対応していくことだってできます。

 生理に打ち勝つためには「たくさんの対処法を知っておく」というのがとっても大切なのです。”とにかく薬をのんでジッとしている”のがどれだけツラいか.....少しでも自分でケアできるようになって欲しいと思って記事を書いていきますので、ぜひ一歩前へ踏み出してください!

 私は科学的な根拠なしで何かを勧めることは、無責任だと思っています。必ずデータと根拠を伝えます。ですからまずは根拠を紹介します。

そして、
 ・どんなアロマを使うのがオススメなのか?
 ・どうやって使うのがオススメなのか?

 簡単に知識を紹介し、実際にアナタがアロマを使いこなすことが出来るところまでフォローします。生理が少しでも軽くなる一歩を踏み出しましょう。

2018年の研究で判明したアロマセラピーによる生理痛の軽減効果とは。

 まずは、2018年にInternational Jounal of Nursing Studies誌に掲載された、アロマセラピーにより生理の症状を抑えることが出来るかどうかを結論づけた研究をカンタンにご紹介します。

1.アロマを嗅ぐだけの方法

 何もしないヒトの生理痛と、アロマを嗅いだヒトの生理痛を比較して生理痛が軽減した割合を計算したところ、
『94%のヒトの生理痛が軽減する』ことが分かりました。

2.アロママッサージ

 こちらでも同じような実験を行うと、
 『96%のヒトの生理痛が軽減する』ことが分かりました。

 研究結果によると、アロマを嗅ぐだけでも、アロママッサージのどちらも、たくさんの人に効果があることが分かりました。

 では、次はどんなアロマを使うべきかを見ていきましょう。

どんなアロマを使えばいいの?

 研究データの中から『一番使われているアロマ』を選ぶとしたら、絶対王者は”ラベンダー”のエッセンシャルオイルです。

 お手頃価格のモノだと10mLで¥803のdaily delightのものがオススメ。これ以上安いものはオススメできません。精製過程で有効成分以外のものが混入したり、オイルが変質してしまっているものがあるからです。

 ちょっとだけ割高ですが、INSCENTの真正ラベンダーオイルもオススメです。10mLで¥997、50mLで¥2568円のものがあります。

 INSCENTの真正ラベンダーオイルは"公益社団法人日本アロマ協会表示基準適合認定製油”に認定されており、HPLCを始めとした各種分析法により成分規格が厳格に分析されている為、品質が安定しているのが特徴です。

 私は仕事帰りの気分を落ち着かせるためにも、この商品の50mL入りを買って使っています。50mL入りの方がオイルが出しやすくて使いやすい気がするのでオススメです。

 ラベンダーの香りが苦手という方にはタイムというエッセンシャルオイルがオススメです。コチラも生理不順や月経困難に効くというデータがあり、今回の研究でもツラい痛みにイブプロフェンと同じくらいの効果を示すことが明らかになっています。

どうやってアロマを使うのがオススメ?

 データ上はアロママッサージの方が効果が高そうなんですが、エッセンシャルオイルを薄めたりしなければいけないのでハードルは高め。

 さらに、アロマの精油成分が肌に直接ついた状態で日光に当たるとアレルギーを引き起こす可能性があるので、肌の露出が増えるこの季節、アロママッサージはあんまりオススメではありません。

私のイチオシはアロマペンダントです!!

 アロマペンダントはこんな感じのもので、首につけるとフェルトに染み込ませたアロマが香るというもの。ディフューザーなどが不要でとってもお手軽。部屋全体に香らせる必要がないので、エッセンシャルオイルの節約にもなります。湿度が高いこの時期に加湿タイプのディフューザーなんかとてもじゃないけど使えないので、オススメの方法です。

 家に帰ったら、20-30分アロマペンダントをつけてリラックスする香りを身に纏うだけでオッケー🙆
その間に家事したりテレビ見たりすればいいので、負担はほとんどありません

 アロマペンダントにはこういったスマートなタイプもありますから、自分に合ったものを探してみてください!

 寝室など大きな部屋でなければ、アロマストーンもオススメです。電気も不要で、エッセンシャルオイルを垂らすだけで使えるのがオススメポイント。値段も¥864ですから、とにかくお手軽に試せます。

  どうしてもアロママッサージを試してみたい場合は、キャリアオイルというエッセンシャルオイルを薄める為のオイルが必要になります。

 ↑こんなのがキャリアオイルです。キャリアオイルには色々な種類があるのですが、肌をしっかり保湿し、美容効果を期待するならココナッツオイルがオススメですよ。

 エッセンシャルオイル10滴に対してキャリアオイル50mLが目安の量です。しっかり測って使いましょう!

薬や病院に頼り過ぎたくない頑張り屋なアナタの為に。

 生理が度を超して辛い場合は、絶対に産婦人科を受診した方が良いです。月経困難症と思われる人のうち、治療を受けているのはたったの10%。

 でも、生理はつらいけど、病院へ行くのは恥ずかしい。時間もかかるしとにかく大変ってヒトの気持ちは痛いほどよくわかります。

 薬で何とか乗り切ってる人も多いですが、薬は確かに効果があるけど副作用もあるし、ずーっと使い続けるのはオススメできる方法じゃありません。重ーいときは効かないことだってあります。そんなの見てられないです。

 今回は、そんなアナタが自分でできるセルフケア法として、ラベンダーオイルを使った、アロマケアをご紹介しました。

 大切なことは、『とにかくたくさんの対処法を持つこと』です。生理にはきつい時も軽い時もあります。軽い時はアロマだけで対処してもいいですし、重い時は薬と一緒に使えば相乗効果でだいぶ楽になるかもしれません。

 

『明日いい仕事をするための最良の準備は、
今日いい仕事をすること』ですよ。
引用
Song, Ji-Ah, et al. "Effects of aromatherapy on dysmenorrhea: A systematic review and meta-analysis." International journal of nursing studies 84 (2018): 1-11.
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