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外見に自信がないのはSNSのせいだ。 SNS研究の最先端!!

「理想的な体系」とはどんな体系でしょうか・・・?

 理想的な体系を想像してみてください。おそらくアナタの理想の体型は、菜々緒や米倉涼子、綾瀬はるかや北川景子、ローラのように、適度なバスト、引き締まったウエストに背が高くスラっとしたシルエットではありませんか?

 TVを始めとするマスメディアにより、女性のキレイを表す象徴として芸能人が君臨しています。芸能人のもつ美貌は、普通の一般人が達成するのは不可能と言えます。不可能だからこそ、化粧品や美しい服、靴やアクセサリーを使って理想に近付こうと努力します。そうするとマスメディアのスポンサーがお金を出すという構図です。

 さらに、近年はもっと新しいメディアが出来ています。SNSです。
インターネットの利用は1990年以降、毎年50%ずつ増加しており、2014年の調査ではインターネット世界人口の40.4%によって利用されています。Facebookの利用者数は22億人を超え、Instagramは10億人へと達しました。
https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/


 ファッション誌は既に時代遅れのものになりつつあり、SNSを始めとする画像中心のWebサイトが若者の間ではメインの情報源となりました。これらのサイトでも当然のように、マスメディアによるキレイの象徴が拡大され続けています。そして、多くの一般人は自分への自信を失っていきました。あなたもみたことありませんか?美に対して病的に敏感で、明らかに不健康な食事やダイエットをしている人。医学ではそれを摂食障害といいます。


 いくら何でも言いすぎなんじゃない・・・?
 本当に、SNSは自分の自信を損なうの・・・??

というのが今回紹介する研究です。


世界中で発表された、SNSと自分の自信に関する120の論文を集めた研究。

 今回、研究チームは、世界中で発行されている「SNSと自分の自信」に関する研究を120種類集めた上で、重要論文20を絞り込みまとめるという作業を行いました。

 この方法は、システマティックレビューと呼ばれる研究方法で、その研究が発行される段階における知識の集合体ともいえる研究です。バラバラの研究結果を紡ぎ合わせ、系統的にまとめ、知識を整理する研究です。

大まかに現段階でのSNS研究の最先端を知るのにピッタリと思ったので、この論文をセレクトしました♪

SNSに長く触れれば触れるほど、『自信がない』状態に。


研究1. FacebookとMySpaceに使う時間が長いほど、

自分の外観の自信がなくなった。

 SNS使用時間が長いほど、
 ・スラっとした体形へのあこがれ度がUP!
 ・外観のチェック頻度がUP!
 ・自分の体重への満足度Down!

研究2. オランダ版Facebookの使用時間が長いほど、

利用者が自分時間の外観にお金を出した。


 研究では、SNSの使用時間が長いほど美容整形手術への欲求と、高額な化粧品への欲求が増えていきました。


研究1、研究2から、SNSを使う時間が長ければ長いほど、自信がない状態になっていくことが分かります。どんどん魅力的なモデルや芸能人の写真に触れ、自分と比較し、そのギャップに悩むのです。


SNS上の友達が多いほど、自分に『自信がない』状態に。


研究3. オンライン上の友達が多いほど、

美への渇望が高まり、自分の自信がなくなっていく。

 一部研究結果では、SNSの友達が多い方が自分に自信をもつ結果となっていますが、大多数の研究ではオンライン上の友達が多いほど、美への渇望が高まっていくことが分かっています。

 美への渇望はネガティブに働きます。より美しく、より痩せたい、より、綺麗になりたい、より目がぱっちりしたい、肌がきれいに…etc
渇望が高まれば高まるほど、現実の自分との差は開き、自信がない状態になっていきます。


SNSの最悪な使い方


研究4. ネガティブなコメントや、他人との比較の為にSNSを使っている人は、より自信がない状態のレベルが高かった。

研究5. SNS上でネガティブなコメントを受けた人は、

食事・体重・体系への満足度が低かった。

研究6. 勉強熱心に情報を集めている人ほど自分の自信がない状態だった。

 「ブスじゃないかな」、「友達の方がキレイだな」、「芸能人みたいになりたい」

こういった思いは純粋です。純粋な人は真面目なことも多く、一生懸命勉強します。
 でも、こんな純粋な人ほど、自分への自信を無くしていきました。ある研究では、研究期間4週間の中で摂食障害を起こしてしまいました。

炎上させながらSNSを利用したり、有名人ばかりフォローしてしょっちゅうチェックする使い方をしていると、自分の自信がない状態になっていきます。外見がちょっときれいに見えたりごまかせたりしたとしても、最も大切な幸せ度が下がっているので注意しましょう。


SNSと自分への自信の関係


 SNS研究は始まったばかりです。大量の研究が発表されていますが、まだまだ完璧とは言えません。しかし、これらの研究結果から言えることは、SNSは明らかに自分への自信と関係しています。しかもそれはネガティブな影響である可能性が高いです。

さらに、Facebook研究の中でも写真ベースの活動が「外見の自信」を無くしたり「摂食障害」へとつながっていることが明らかになっています。つまり、Instagramのような画像ベースのSNSからはもっと強い影響を受ける可能性があるということを理解しましょう。


私たちがとるべき行動


SNSを絶とうといきなり言うのは乱暴です。
でも、私たちがSNS見すぎなのは間違いありません。

せめてやるべきこと。それは通知OFFです。


コチラでもご紹介していますが、

スマホに触ることは、仕事の疲れも回復しなくなる原因です。わざわざ私たちがスマホに操作されてSNSを見るのはおかしいですよ。


『私たちが』スマホを使うんです。
「スマホが」私たちを使うのではありません。

通知を切るだけでも、集中したい時間にちゃんと集中できます。
リラックスすべき時に、ちゃんとリラックスできます。
大事な人との時間を、大切にできます。

通知OFFとか余計なお世話と言わず、確認してみては。


通知以外にとれる手段は知識を身につけることです。

どんな方法でスマホやオンライン情報から逃れるか。逃れるとどうHappyなのか。それがこの本に書いてあります。

『スマホをやめたら生まれ変わった』


自分の人生を自分の手に取り戻し、自分の意志でコントロールしましょう!!!


引用
Holland, Grace, and Marika Tiggemann. "A systematic review of the impact of the use of social networking sites on body image and disordered eating outcomes." Body image 17 (2016): 100-110.
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1740144516300912?via%3Dihub#!

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