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これはミステリーかサスペンスか?

今夜、感想でも何でもない単なる妄想なのであれなんですがもう一度「麻希のいる世界」に関連して書かせてください。

映画「麻希のいる世界」の概要は以下の通りです。11月6日に東京フィルメックスでおよそ700人の観客の前でプレミア公開されました。

2022年1月29日(土)より渋谷ユーロスペース、新宿武蔵野館ほかにて公開の映画。(配給:シマフィルム)主演は元さくら学院の新谷ゆづみ、日髙麻鈴によるW主演。共演に窪塚愛流、井浦新。劇中歌を向井秀徳が提供。

でこれはまたお約束なのですが、

舞台あいさつで「先入観を廃して頭も心も素にしてみて欲しい」(意訳)と言われており、見終わった私も確かにレビューも何も聞かずに観れたからこその衝撃や感想があるなと思っています。この記事ではネタバレはしませんが(いや、少しバレるかも...)、そこそこ何を感じたかのお話はするわけですので、まったく先入観を持たずに映画を観たいと思われる方は、このままそっと画面を閉じて別記事でまたお付き合い下さったら幸いです。

さて、今回は「麻希のいる世界」は誰の世界なのか?というお話です。いやこれ書き終わった時点でそう言う話になってたらいいなぁ~と。

昨日ようやく由希麻希ショック(?🤔)から立ち直った私は、主にはツイッター上で「麻希のいる世界」の感想を探して徘徊していたのです。観た人間の数が少ないのでそれほどでもないですが、いろんな意見がありました。そんな中このツイート

初見では

「何言うてんねん自分~」(鶴瓶ちゃん風)

って思ったわけですが、主人公の定義はともかくツイッター民にもわかりやすく映画の多くの部分が誰の視点だったかを語ってくださっていますね(笑)。この映画かなりの時間が由希視点のシーンだったと思います。(これネタバレやんけ...)

で、しばらくこれ起点で色々考えてたんです。由希の視点と一人称で観ていて疑問がたくさん沸いたなら、他の人物の視点や一人称で再び、三度と映画を観て考えて、複数の視点から事柄を見れば行けば自分なりのある解釈にたどり着くのかな?とか。とにかく今は一刻も早く再び観たいと思っています。このあと、なるべくネタバレにならないように視点=誰の中心で語るか?について思うことをいくつか書いて話をつなげていこうと思います。

塩田監督がツイッターで紹介しておられた以下の記事

窪塚愛流くん扮する祐介の父親役として出ておられた方ですね。
(ですよね?)

来年1月29日公開の『麻希のいる世界』でも、井浦新は父親を演じている。『かそけきサンカヨウ』とは正反対に感じられる人物の道行きには衝撃も待ち受けるが、やはり唯一無二の【心許なさ】と無縁ではない。

記事の中から父親役としての心の機微加減が伝わってくるのですが、本作の感情の荒れ狂う濁流の中では完全に見落としてしまうたぐいの機微です。しかしながらとても重要なシーンでその神髄は発揮されていて映画にとても重要な意味を与えています。おこがましくももし自分がこの映画に一人称で妄想で参加できるとしたらこの父親役の視点になるのだろうなと勝手に考えています。(それもまた映画を観た後のショックの原因なのかもしれません。) いや他に誰かといっても、もういい歳なんで高校生の祐介の視点は難しいですし、ましてや主演の二人の視点に入るのは不可能ですね。ああ、ちなみにこの父親について映画のネタバレをツイートしてる人が居ましたがちょっと勘違いされてると思います。いや、余計なこと言いましたスミマセン。

これ以上はシーンそのものを語れないので書けないのですが、ほかの登場人物の視点でも次々と妄想を文章にして形にしていけばトータルで一つの書き物としての物語というか小説が完成しそうな気がします。もし仮にでき上ったとしても、盛大なネタバレを含む公開不可能な不毛な作業なので実際するかどうかは別問題です。でも、その中で唯一なかなか妄想ができないというか、途中でそれを書いてしまうと物語が成立しない気がする人物がいます。そう、もう一人の主役の麻希です。すべての人物が何らかの影響を受ける麻希の真実を書いてしまうと物語の奥行きがそこで固定されてしまう気がして、自作の小説を書いてもやはり正体不明というか、魔性の魅力というか、不思議な魅力を持つ人物のマキの語りは難しくて?怖くて?なかなか書けません。複数の視点から見る対象の麻希は同時に違う魅力で何人いてもいいし、その状況なら物語はどんどんと膨らんでいきそうな気さえしますが、本作ではあるテーマに絞ってそこにプロットされていて激しい感情の渦が発生していると理解してます。(そしてそれがとても難しくて大量の疑問が発生しています😱) ああ、これもネタバレなのでこれ以上は書けません(泣)

全ての人物の独白?というか視点での物語が語られたあとに、最後に物語世界すべてがその一挙手一投足に左右されるされる世界の中心の人物、麻希の独白が加わることで核心部分が明らかになるという構成の妄想が物語になったら、この物語はある種のミステリー(あるいはサスペンス😱)として成立するんじゃないだろうかって気がしてきました。短い時間にそういうものすべてを映像で語ろうとするこの映画は登場人物の視点で描かれてはいても人物の気持ちはあまり多くは描かれていませんから、その妄想は簡単には映画の解釈の正解?(あるいは監督の解釈)に導くことはないでしょう。妄想次第で何通りでも結末の解釈が生まれるとは思います。

と、ここまで書いて一瞬この映画のあの結末では成立せんかも?ってなりましたが、まあやりようはあるかぁ~

突然とりとめもなく今日の妄想が終わりました。
ネタバレしないように書こうとすると何やら訳の分からん文章になってますね、スミマセン。

またお会いしましょう(泣)

author : スケトウダラ・ポテト


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