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5歳以下で「ゲーム」を始めるとすごく「依存症」になりやすい件

▼やっと「日本人のゲーム依存と思春期」の本格的な調査が出た。

2019年6月22日付の毎日新聞から。

〈幼少期にゲーム 依存傾向/早いほど思春期に影響/久里浜医療センター調べ〉(上東麻子記者)

ゲームを習慣的に使い始める年齢が早いほど中学生になった時の依存傾向が強いとの調査結果を、国立病院機構・久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)がまとめ、21日に新潟市であった日本精神神経学会で発表した。

ゲームの習慣的な開始年齢と思春期の依存を調べた研究は国内で初めてという。〉

▼オンラインゲーム。面白いそうですね。

ちょっと大げさに言うと、これからの日本社会の未来を占う調査である。具体的に、どんな調査だったのか。

どれもこれも、「やっぱりそうだったんだ」という結果だが、衝撃的な数字が並んでいる。

〈神奈川県内の公立中学8校の1年生868人を対象に調査し、日常的にゲームを使用したことのある549人を分析。5歳以下から週1回以上、習慣的にゲームをしていた生徒の休日の平均ゲーム時間は約170分で、10歳以上で始めた生徒より2倍以上長かった。

現在ゲーム依存の傾向がある生徒は、開始年齢が10歳以上だと3%、5歳以下だと13%と差があった。

また、平日に深夜0時以降に寝る場合は、依存傾向がない生徒が7%だったのに対し、依存傾向のある生徒では3割近くに上った。〉

▼簡単にまとめると、ゲームを「5歳以下で始める」のと、「10歳以上で始める」のとでは、時間の使い方に天地雲泥の差が出る、ということだ。「今さら言うなよ」と思っている親御さん、いるのではないだろうか。

ゲーム依存=病気になってしまう率も、「5歳以下で始める」のと「10歳以上で始める」のとでは、はっきり違いが出るようだ。

睡眠時間も大きく差が出る。心身ともに、健康への影響が甚大だ。

筆者も子どものころ、ゲームセンターでいくつかのゲームにハマりすぎたことがある。気がつけば足が向いていた。ただただ「時間もお金ももったいない」のだが、「わかっちゃいるけどやめられない」わけだ。もしも子どものころにオンラインゲームが買い与えられていれば、ゲーム依存になっていたかもしれない。

〈(同センターの)中山(秀紀)医師は「思春期になってから言うことをきかせるのは難しいので、幼児や小学校低学年に習慣的なゲームはさせないのが望ましい。安全な遊び場づくりなど親の子育て支援もすべきだ」と話す。〉

▼言ってみれば、身も蓋もない結果だ。とくに、ゲームにはまっている思春期のお子さんのいる家庭にとっては、かなりつらい結果だ。

▼タバコは20歳を過ぎてから。お酒も20歳を過ぎてから。ゲームは?

(2019年6月22日)

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