伊藤 英里

ファッションにまつわるコラム・ブランドや年代別ファッション研究など。 日々勉強している…

伊藤 英里

ファッションにまつわるコラム・ブランドや年代別ファッション研究など。 日々勉強していることを書いていきます。

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  • 年代別ファッション研究

    1920年代からの現代服の原点から未来の服まで。時代の新しい価値観とともに進化するファッション。その変遷を見ていきます。

最近の記事

1940's 戦後を救った1つの光

こんにちは。またまたお久しぶりになってしまいました…。今日から、このnoteをもっと活性化させていこうと思います! さて、この年代別ファッション研究ですが 20年代 30年代 と続き、今回は40年代です。さっそく見ていきましょう。 華やなあの頃をもう一度1935-40年に勃発した第二次世界大戦により、パリのファッション界は危機的状況に陥ります。1940年にパリを占領したナチスが、フランスの服飾産業まで管理下においていたのです。ナチスはパリモードを高く評価していたよう

    • 1930's 激動の時代に求められたもの

      前回からだいぶ経ってしまいました…。気を取り直して頑張ります。 さて、今回は1930年代のファッション研究です。 (前の記事から読んでもらえるとうまく繋がります) 再び求められる女性らしさ1930年代の幕開けは、何と言っても世界大恐慌。その影響はファッション業界にも大きく及ぼしました。パリのオートクチュール(=高級仕立て服・その店)のお得意先だったアメリカが経済対策として高い関税をかけ、パリからの輸出ができなくなってしまったのです。また、30年代後半には第二次世界大戦が勃

      • 1920's 時代が現代服を着せた

        「平成」が終わろうとしていますね。世の中が未来に向かっているのに対して、私はファッション史にどっぷりハマり、昔の服飾ばかりを調べています…。また、最近のファッションも、昔流行したデザインや素材のリバイバルといえるものが多いですよね。  しかし、新しいことを考えるには、その歴史のインプットが必要だと思うんです。イギリスのファッションデザイナー、ヴィヴィアン・ウエスト・ウッドもこんな風に語っていたそうです。 「過去において人間が何を成し遂げたかを理解し、それを今日のものと比較

        • 今さらですが…自己紹介を。書きたいことも

           私はこれまで2つの記事を書いてきました。  書いている内容は主にファッションやメディアに関して。 素人が何言っているんだというような文章ばかりですが、 最近のこのテーマで考えることが多すぎて、頭が爆発しそうで ついに書きたくなったというのがきっかけです。  しかし、私は自分の考えをつらつら書くブログのようなものとして noteを始めた訳ではありません。  noteを通じて一人でも多くの人に  ファッションに対する自分の想いを伝える という心意気で始めました。  だ

        1940's 戦後を救った1つの光

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        • 年代別ファッション研究
          3本

        記事

          これ以上ファッション誌を休刊させないために

          「お洒落したい!と刺激を受けるものは何ですか?」  私は中学時代から変わらず、紙媒体の「ファッション誌」です。というより、以前は雑誌しかお洒落の参考になるものなんてありませんでした。  少しだけ私の経験談を。中学2年の時、電車の吊り広告で表紙を見て一目惚れし、初めて「Zipper」(祥伝社)を買いました。1ページめくってみると、目に入ったのは資生堂の広告。その時“ファッション誌を読んでいる”自分が少しだけ、いやかなり大人になったと嬉しく思いました。その時の感情は、今でもよ

          これ以上ファッション誌を休刊させないために

          最新トレンドファッションのない時代

          「チェック柄、レオパード柄、ダブルジャケット、ダウン、ホットピンク、シャイニー素材、…」 これらはいつの時代のトレンドだと思いますか? …全て2018年秋冬トレンドです。  ここで、実際にブランドのコレクションを見ていきましょう。 ●sacai 2018-19AW チェック柄のロングダブルジャケット。カラーは鮮やかなブルーにアクセントの赤で統一。襟を立てた着こなしは、自立した女性の象徴とも言えます。 ●HYKE 2018-19AW ここ数年では、有名アウトドアブ

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