オンとオフのバランス
オンとオフ。
といっても仕事と私生活の話ではない。
オンラインとオフラインの話。
ネットを介するかどうか。
働き方改革が進んで、リモートワーク(事務所から離れたところからでも仕事ができること)やオンラインミーティング(それぞれの場所からネット接続して情報共有しながら会議すること)が珍しくなくなった。
10年前、初めて電話会議に参加したとき、相手の顔が見えないからドキドキしながら会話を聞いていたことを思い出す。
いまでは、お互いの顔だけでなく、詳細な資料を事前に共有したり、そこに書き入れながら進め、録画や議事録、はたまたタスクリストまで作成できるツールもある。
なんて便利になったものだろう。これでずっと自宅に居ながらでも仕事できる!
その予定だった。
しかし、予想外にも現実は違っていた。
わたしはオンライン会議が苦手だった!!!
対面でひとと話すのが得意でなかったから、もっと早く気づくべきだったが、気づかずにいた。
画面越しだから対面のような照れくささや緊張感が薄まると思っていた。コンピュータの画面に向かうのが仕事だったから親和性があると勝手に思い込んでいた。
いざ、オンライン会議を始めてみると、親和性どころか、緊張感しか残らなかった。あまりにも気を張りすぎて、オンライン会議の後は背中の筋肉が硬直して、翌日まで残るようになった。
主な要因は、相手のひとの顔を見る時間が長いこと。オンラインだから、下向いてるとすぐばれる。内職してもすぐばれる。適度にほかのほうを向くことが出来ない。(ような気がする)わたしが相手を気にしているのと同様に、自分も気にして見られていると思い込んでいる。(実際にはそれほどでないと理解しつつ)
自分なりに緩和策も考えている。
わたしは講演などで大勢のひとの前に立つとき、印象の強いネックレスやイヤリングをする。それは、相手が自分ではなく、この素敵なネックレスを見ているのだと思えるから。
そこで施したのがこちら。
自分のオンライン会議での背景をこのようにした。
これは北九州に行ったとき、満福村というお店が幹事さんからゲストの情報をもらって作ってくれるサービス。あまりの感動に、ずっと飾っている。
これをオンライン会議の背景にしておくことで、画面越しの相手はわたしよりも背景を気にするだろうという作戦だ。
そこそこの効果が出ている。(と思う)
通用しないケースもある
昨日、オンライン会議が終わったあと、脳と脂肪が甘いものを要求した。それほど疲れていた。毎週定例のオンライン会議。
背景のことを誰一人として尋ねてくれない。効果がないのだ。そりゃそうだ。相手は外国人。きっと日本の文化(掛け軸みたいな)と思っているだろう。会議の後、ドーナツを食べたわたしを許してあげようと思う。
ということで、オンライン会議は便利になったようで、実はこういうタイプの人間を追い詰めるものでもあるということ。
どんなに方法が変わっても、バランスは大事。
オンラインとオフラインのバランスのおはなし。
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