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対立を避けた先の断絶

闘いの歴史を経て勝ち取ってくれた先輩がたのおかげで、当たり前のように働き、自分のためのモノや時間を買うことができ、恋愛対象を自分で決めることができるようになった。

働くことに経済的価値以外のもの、例えば働きやすさやモチベーションを求めるようになった。自分の置かれた状況や環境を受け入れるより、自分自身を受け入れることが課題になった。

闘いは困難なことを克服しようと立ち向かうことであるが、戦いと書くこともでき、その言葉の響きや印象が「対立」する戦争を想起させる。平和な時代に育ったひとは、対立を避けようとしてきた。闘わないことを選ぶことは、対立を避けることであり、関わらない選択へと変わった。知らず知らずに遠ざけ、断絶になった。

理解できないことや方法の異なるものを、聞こえないふりして、見ないふりして、いられる世の中になった。

この断絶は意外と身近に起きている。

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