人類にとってまたひとつ追加された忘れてはいけない日の3月11日。

7年目の昼下がり、ツイッタのタイムラインは「黙祷」で埋まった。

こんなときに何て言えばいいんだろう。何を思えばいいんだろう。

記念日に一切興味が無い。

祈るだけなら誰でもできるしいつでもできる。別にその日だけじゃなくてもいいし気がついたときでいい。もちろん毎日でもいい。

ただそうやって日程を決めて足並みを揃えておかないと忘れてしまう人がいるというだけでもある。

薄情なのだろうか。

思いがあるならば行動とコードで示す。

ちなみに我が家では陸前高田の「たかたのゆめ」を常食している。まずはジャケのデザインがかっこいい。品種改良の成果なのか冷めても変態的に美味しい。

炊飯器ではなく土鍋で炊くくせに、1日に2回炊くのはめんどくさいというよくわからんモノグサなタイプにはありがたい。
夕食の時に炊いて、翌朝のぶんをおにぎりにして愉しんでいる。

なんでまたわざわざ取り寄せるのか。

スーパーで買うより美味しいからである。

それ以上の理由はない。

さんざんに消耗してトレードしても雑所得は鬼の税率で巻き上げられるから、ふるさと納税は岩手県沿岸部を中心にばら撒いている。
これでもかというレベルでウニやらワカメやらイクラが届く。

本当にその土地が好きで、栄えて欲しいのならば、忘れてしまうくらい日々の生活にその土地のものを溶け込ませる。

少なくとも一年に一回だけ意識高く「あの日を忘れないポエム」を言うよりは良い気もしている。安っぽい言葉を言うだけなら誰でもできる。なんだったら、まとめて来年の分も言っておけばいい。

あの日を忘れないというなら、具体的に何を忘れないようにすればよいか。

「計算機自然の前では人間の力は無力、つけあがるな」
「津波が来たら逃げろ、マジで逃げろ、生きろ、助けようとか思うな」

こんなところだろうか。

世界中に定められているどんな記念日なんかよりも素晴らしいものがあるじゃないか。なんだったらあの日と一緒に忘れないでおきたい。

もうひとつ。

なんとなく過ごした今日だって、二度とは来ない特別な日だよ。

★noteの元ネタと出来上がったプロダクトをTwitterで呟いています。

#コラム