半島を渡れよ 三浦から房総へ
東京湾の向こう側、夜明けは朝日、暗くなれば夜景にと毎日遠くから眺めてる房総半島、金谷まるもに行く。
フリーランスの聖地としても名高く、移住するときの候補地でもあったりと前から気にはなっていた。
金谷BASEが終わった後なんて大した事ないだろ、と仮想敵国に油断していた事を猛烈に後悔してしまうほどにそこは希望の国のようだった。
百聞は一見にしかずとはまさにこれ。
▼荒野にぶち込んだ熱量
興味の無い人からすれば、地方なんて中身の無いなんとなく作ったゆるキャラで、なんとなくの地域アートで、なんとなくの聖地巡礼で盛り上げて空回りしているところ、みたいなものじゃないだろうか。
金谷ヤベーと語彙力を失うほどに悔しくなったのは、コワーキングスペースまるもの「人」「哲学」「ビジョン」が明確化しているからだった。その土地でありたい姿を思い描き、逆算してフィールドに仕掛けを作って行く。
スポ根のようでもあるが、活気があるから動くのではなく、動くから活気が出る、盛り上がりの元はここか。
▼人は環境の奴隷
Wi-Fi完備、意識が高い本が並ぶ本棚、サブモニタ完備のコワーキングスペース、余計なものがなく孤独に内相できる合宿所。
あー、こんな場所が三浦にあったらなー、と思っていたものがだいたいあった。
自習室が捗るのと同じロジックでここで作業するとサクサク進む。
この空間の生産性の高さよ。
もしかしたら大企業で働くよりも得られる賃金は少ないかもしれない。そこでハンコだ書類だ朝礼だ飲みニケーションだとしているよりは、確実に世の中に価値を生み出している。
▼お金から逃げない
なんとかインストールしたいのは資金調達能力、目指すビジョンを言語化する力、伝える力。
というのも大体は自己資金でゴリゴリ突破しようとするか、仮想通貨ドーピングで何とかしようとするクセがある。有言不実行と恐れた結果の不言実行。今まで自分が積み上げてきたものが薄いという事の裏返しでもある。
目の前の事に必死になる、それは未来を見通さなくても良い理由にはならんのだな。ぐぬぬ。
▼やっぱり人柱になりたい
どうにもならんかったらバイトすりゃいいか。
気分転換で脱社畜してわずかばかりの退職金を握りしめて、呼ばれてもいないのに移住して、半年生存できた。マジで奇跡。
少し前まで苦役の対価として賃金を得る発想しかできなかった。独立も起業も違う世界の人間にしかできないと思っていた。
10年続けた大企業辞めるとかなかなかモノ好きのやる事かもしれんが、そういう選択肢もあるな。と思わせられる人柱。
そういう者にワタシはなりたい。
▼さいごに
日本の中心に東京でITベンチャーが盛り上がる、そして両サイドの三浦半島と房総半島では新しい文化圏、経済圏ができる。そんな未来にムフフとして帰ってきた。
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