地方創生ごゆるりと
「備中備後ジャパンデニムプロジェクト」ワークショップとトークイベントへ。
「地方に必要なのはほころびと破綻」
「野菜が美味しい、空気が良い、人が暖かい、そんな言葉の安売りはいらない」
序盤からパワーワードが炸裂する中、様々な熱き思いや地方創生への思いに触れ、自分なりの地方創生感をまとめた。
躁病の東京とうつ状態の地方、そんな単純な二分論で片すにはちと惜しい。
▼元気な地方とは何か。
別に無理して名産で盛り上げなくてもいい。
例えば盛岡。
じゃじゃ麺、冷麺の名店には雨にも負けず風にも負けずに多くの観光客が並ぶ。
けれど、同じくらい地元の人が普通の食事として楽しんでいる。
極限まで高めた炭水化物含有量と腹持ちの良さには、貧乏学生の頃は随分と世話になった。
その土地にいる人が、たまたま近くで採れるものを上手いこと使っている。作ろうと思って作ったのではなく、その土地ならではの生活から自然と溢れたもの。
そんな名産品が大好きだ。
▼「観光以上、移住未満の関係人口」
観光客は多いが、それ以上の人口減少で消滅可能性都市となった三浦市。
ここに移住するとなると、どうもそれなりの覚悟がいるらしく、なかなか人口が増えない。
移住者を増やそうと躍起になるより、いっそ開き直って関わってくれる人を増やす事で街を潤わせる。
まさに、今三浦市が解決しなければならない問題のヒントがチラリと見えた。
▼福山の地コーラが振舞われるというコーラ好きにはたまらない交流会。
地方の駅前には魚民しかないのは言うまでもなく、日本のどこに行っても夜の街はアルコールありきになっている。
お酒を飲まなくても一日中その街を楽しめる、ソフトドリンク文化はビール離れをしたナウなヤングにバカウケする気がしてならない。
ちなみにその日は半ダースばかり飲み散らかした挙句、糖尿病になる夢を見た。
▼福山市役所の方と話す機会もあった。
将来の夢や目標はありますかとの問い、「人柱になりたいですね」とあっさりと答えた自分がいた。
幸いな事に複数件の製作案件を進めている。
雇用があるか、仕事があるか、こんな実績で通用するのか、そんな事はどうでも良かった。海の見える街でギークにものを作って暮らしたいから、勝手に移住して勝手に色々作っていたら仕事になった。
この街に住みたいと思ったら住めばいい。合わなかったら移ればいい。
アマゾンが届いてネットが繋がれば意外と何とかなる。
ああ、大丈夫そうだね。
東京で消耗しきった人たち、地元から出る事ができなかった人たちが、好きな場所で好きな事を仕事にして生きていける。
自分の好きな街に勝手に住んで、自分の好きな街で勝手に盛り上がっていればそれでいいじゃなか。
そんな人柱になりたいと思い、ふと口をついてそんな言葉が出た。
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