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【デュエマ】不死鳥アウトレイジの解説【アドバンス構築】

 爆流忍法 不死鳥の術》を利用し大型アウトレイジを展開するコンボデッキ、「不死鳥アウトレイジ」の解説です。

著者、FAアウトレイジ(@AUTRAGE_FA_DMP)はデュエマ歴8年、環境デッキをかじりショップ大会等に出つつもエンジョイ精神を忘れないファンデッカーです。ことアウトレイジに関しては並々ならぬ知識を持っておりますので楽しんで見ていただければ幸いです。

また、Twitterでもコメント、ご意見受け付けておりますのでお気軽に。購入して頂いたnote、サポートは今後のアウトレイジ採用のデッキを作るのに使いたいと思います。

著: FAアウトレイジ
作成: 2021/8/30



1.デッキリスト

 不死鳥デッキには大きく分けて2通りの型がある.1つは《超戦龍覇モルトNEXT》が主の不死鳥モルネクのような,マナ加速・トリガーも混ぜつつ主役の着地を目指すブースト型.次に《爆流忍法 不死鳥の術》をプレイするまでは《ボルシャック・ドギラゴン》等の革命0トリガーで凌ぐカウンター型が挙げられる.本noteで紹介するのは後者のカウンター型の不死鳥アウトレイジである.アウトレイジの採用枚数は18枚.ファンにとっては激アツなラインナップとなっている.

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Fig.1  不死鳥アウトレイジのデッキリスト


2.各カードの採用理由と役割

 各カードの役割をルーター受け札フィニッシャーの3つのグループに分けて解説していく.


ルーター】コンボの始動,フィニッシャーの踏み倒しを行う.5ターン目までには手札に確保しておきたい.

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《自由の拳 カツドン・ヤング》

 このデッキの初動枠である.主に《無限皇 ジャッキー》や《希望の絆 鬼修羅》を踏み倒すのに使用する.スピードアタッカーであるため相手クリーチャーに特攻したり,ビートダウンして破壊させるといった方法でコンボを始動させる.

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《希望の絆 鬼修羅》

 どんな場面でも強い1枚.《自由の拳 カツドン・ヤング》や《爆流忍法 不死鳥の術》から出しても良し,受け札の《ボルシャック・ドギラゴン》や《革命の絆》から捲っても良しの便利屋である.デッキのマナコストが高いため,ガチンコジャッジに勝ちやすく,全てのフィニッシャーにアクセスすることができる.また,出た時と離れた時に効果が使えるため,踏み倒しメタを逆手に取ることもできる.

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《爆流忍法 不死鳥の術》

 《禁断》の封印から大型フィニッシャーを踏み倒す初動キーカード.後に説明する受け札の進化元カードや《禁断》自身も選択できることは覚えておくと良い.場の《希望の絆 鬼修羅》に使い,再び場に出すことで2回踏み倒しのチャンスを作ることができる.進化元カードで鬼修羅を選択した場合,場から離れたことにはならない点に注意.


受け札】このデッキの初動は5ターン目であるため,それまでに負けないのが大前提となる.

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《ボルシャック・ドギラゴン》

 このデッキにおいてはクリーチャーなら全て進化可能である.《ボルシャック・ドギラゴン》自身を捲った場合は失敗となるため注意.《革命の絆》と比較しての違いは採用枚数を増やせば増やすほど失敗率が高まる点である.それを考慮して3枚での採用となっている.

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《革命の絆》

 0トリガーで着地成功した場合は確実に1打点止めることができる点が強みである.《革命の絆》自身を捲っても成功である点が優秀.《ボルシャック・ドギラゴン》も同様であるが,手札に来た場合は相手に気づかれないように,できる限りマナや墓地といった公開範囲に置かないようにしたい.

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《革命の鉄拳》

 《爆流忍法 不死鳥の術》や《ボルシャック・ドギラゴン》,《革命の絆》の失敗率を高めるため,2枚での採用となっている.速攻対面には手打ちすることもある.ボルシャックドギラゴンや革命の絆の革命0トリガーが失敗した時の山札シャッフル手段として手札に確保しておきたい.使用すると山札に戻って0トリガーの失敗札となってしまうため,注意が必要.

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 《武闘世代カツキングJr.》

 使用後の《ボルシャック・ドギラゴン》や《革命の絆》を革命チェンジで回収できる点が非常に優秀である.革命0トリガーを使うことになりそうな場合は最低1枚は手札に抱えておきたい.また,《希望の絆 鬼修羅》から革命チェンジすることで鬼修羅のガチンコジャッジを発生させることが可能である.

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《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》

 革命0トリガークリーチャーから捲って盤面を全処理することが可能.早期に盾が破られる対面では5ターン目に使用することもある.革命0トリガーで《希望の絆 鬼修羅》を捲ってガチンコジャッジに勝利した場合,出して盤面をリセットすることができるため可能なら手札に抱えておきたい.召喚以外の踏み倒し等の方法で場に出した場合は自身の効果で破壊される点に注意.

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《偽りの王 モーツァルト》

 使用法は《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》と全く同じである.コマンド持ちという点がジャオウガの3枚目ではなくこちらを採用している理由である.革命0トリガークリーチャーで捲った際に封印を剥がしてカウンターに繋げることができる.

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《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》

 条件付きではあるがこのデッキ唯一のシールドトリガー持ちである(笑).どんな場面でもいい仕事をしてくれる.

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《禁断 →    伝説の禁断ドキンダムX》

 除去されると敗北になるため,極力禁断解放は避けたいが,革命0トリガークリーチャーで封印を剥がしながら禁断解放での盤面除去も手段の1つとして考えておくと良い.禁断解放後は《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》と《偽りの王モーツァルト》をプレイしないように気をつけること.


フィニッシャー】彼らとド派手なムーブをしたかったため採用.強い,強い,強い.

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《無法伝説 カツマスター》

 SAである点が優秀.デッキのマナコストが高いため攻撃時の3枚で大体の盤面は全壊させることが可能である.盤面にいる状態で手札に2枚目以降が来た場合はドロンゴーも視野に入れると良い.2体以上は同時に並ばないことに注意.

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《暴走龍 5000GT》

 環境に君臨し続けているため説明は不要なのではないか.場にいる間は《自由の拳 カツドンヤング》が召喚できなくなるため注意が必要.《爆流忍法 不死鳥の術》や《無法伝説 カツマスター》等で墓地が増えるため,終盤は手札から召喚することも視野に入れておくと良い.

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《無限皇 ジャッキー》

 フィニッシャー兼ルーター.ルーターから踏み倒して再度の踏み倒しを狙うことができる.攻撃時のアウトレイジ成功率は単純計算で46%である.呪文基盤の対面はクリーチャーの展開より攻撃しずに立てておくという択も検討すると良い.

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《勝利宣言鬼丸「覇」》

 前述した通りマナコストが高いデッキであるため,エクストラターンを獲得しやすい


3.デッキの回し方

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Fig.2  クリーチャー展開のフローチャート

 基本的にはFig.2のコンボを想定して5ターン目までに手札を整えていく.マナ置き等で《自由の拳 カツドン・ヤング》と《希望の絆 鬼修羅》を揃えるのが難しい場合は,《爆流忍法 不死鳥の術》から展開していくプランを目指すと良い.どちらにしても5ターン目までにどちらかをプレイしてコンボを始動できるようにしておきたい.

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Fig.3  受け札使用時のフローチャート

 革命0トリガー使用時は成功した場合に対処できる攻撃の他に,Fig.3のように山札の上から捲れて進化元になるカードによってできるアクションが変わってくる.そのため基本的に進化元のカードの効果は上振れを狙わずに宣言する革命0トリガーを決めると良い.


4.まとめ

 不死鳥アウトレイジというデッキはコンボ要素が強いが故に,ハンデスに弱い,メタられ易い,といった弱点もある.しかし単純に殴ってくるデッキには革命0トリガーで,終盤にかけてロックしてくるデッキには盤面全処理で対応できるように,抜群の展開力は柔軟な回答札としても評価することができる.いち,アウトレイジファンとして非常にオススメのデッキであるため是非使ってみて欲しい.


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