ジョジョの奇妙な冒険の話

ジョジョの奇妙な冒険は1986年に週刊少年ジャンプで連載が始まった荒木飛呂彦先生のバトル漫画である。

1部2部3部と作品が章のように区切られているのが特徴的で、部ごとに主人公も交代となるものの、全ての部において1部主人公であるジョナサン・ジョースターの血を継いだ人物が主人公となって進んでいく。
1部2部は波紋の呼吸というものを使って、3部以降は波紋の呼吸から派生させたエネルギーを具現化した幽波紋(スタンド)という守護霊みたいなものを用いて戦う。

と、書いていて早速意味が分からなくなってきたけど、なんかそんな感じだった気がする。




各部には副題があって、

1部=ファントムブラッド
2部=戦闘潮流
3部=スターダストクルセイダース
4部=ダイヤモンドは砕けない
5部=黄金の風
6部=ストーンオーシャン
7部=スティール・ボール・ラン
8部=ジョジョリオン

となっている。

荒木先生のネーミングセンスの良さときたら!
ダイヤモンドは砕けない、とかもう最高。
キャッチコピーで有名な糸井重里さんにも引けを取らない(適当)。



1部ファントムブラッドから始まった連載当初、ジョジョはどうやら「アクションホラー漫画」というジャンルだったらしい。
確かに1部といえば、主人公ジョナサンが吸血鬼ディオと戦う話なのでホラーと言えばホラーなのかもしれない。

しかし2部以降、「ホラー」感は息を潜め(といいつつ荒木先生の独特な不気味さは残る)王道のバトル漫画になっていく。
まあ遊戯王も最初はカードゲームしてなかったしね(?) 


1991年生まれの私がジョジョと出会ったのは、勿論本誌連載からではなく、2014年に3部スターダストクルセイダースのアニメ化が決定した頃だった。

古参のジョジョ好きの方からは「フン…人気のある3部から入ったニワカジョジョ好きか…」と言われるであろう3部からジョジョを知ったのだ。

3部スターダストクルセイダースは、主人公である空条承太郎の格好良さやストーリーの面白さ、そして今の幽波紋バトルが登場した部でもあってジョジョの奇妙な冒険の中でも圧倒的な人気を誇っている(と思う)。


当時「あ〜ジョジョね〜、昔の少年漫画だっけな〜」程度の知識しか無かった私だったが、深夜のテレビCMかなんかで流れた3部スターダストクルセイダースの予告PVを偶然見た。

「カ、カッケェ〜!!!」

そう声には出さなかったものの、いや出したかもしれない。
とにかくPVの格好良さに衝撃を受けた。

キャラクターは一切知らないし、これが続き物でしかも3部だとかそういう知識もなかった訳だが、何よりこの‘’いかにも‘’なBGMが刺さりまくったのである。


その後、どうしたんだったか。
何せテレビCMで見たもんだから「ちょっともう1回観よう」と直ぐに出来るわけでもなくて、暫くしてからYouTubeで探したのか、はたまたニコニコ動画で探したのか忘れてしまったけどPVを何度も繰り返し観た記憶がある。

そうして私はたった50秒足らずの映像で、ジョジョの奇妙な冒険という世界にのめり込むことになった。


どうやら私が観たPVはジョジョの3部とやららしい。
1部2部はもうアニメになっているんだな、なるほどなるほど。
100巻近く刊行されているご長寿漫画の知識をちまちまと収集していく。


PVを見た時点では3部放送開始まではまだ日付もあったし、普通に考えたら気軽に1部から2部までのアニメを観ておけばよかったのだが、

「いやアニメから入るより原作から入る方が何か格好いいでしょ」

と私のクソの役にも立たない謎の見栄っ張りが出て、次の日の仕事帰り近所のTSUTAYAで1部ファントムブラッドの原作をレンタルして帰った。


ジョジョ1部の連載が始まったのは1986年、同時期の本誌連載ではシティーハンターや北斗の拳やキャプテン翼といった作品があったようで、ジョジョ1部はお世辞にも「最近の少年漫画」ではないように思う。


嬉々として1部を読み始めた私だが、感想は

「読みづらい」

だった。

絵柄や台詞の古さにつまづいたのである。
そりゃそうだ、私からしたらちょっと古い漫画だもの。


その上、当時まだ「アクションホラー漫画」という体で連載されていたジョジョは絵柄も話も不気味だった。
ホラーが苦手な訳ではないのに、古さのせいかはたまた特徴的な絵柄のせいかストーリーが全く頭に入ってこない。



キツい…キツい…、しかし3部アニメを見る前に1部から履修しなければ…。
クソの役にも立たぬ見栄だけでページを進める。


何となくのキャラと大まかな流れしか掴めないまま借りてきた分を読み終えたところで、やっと見栄が妥協を許してくれた。

「原作は読んだし(すっとぼけ)分かりにくいところはアニメ観るか!」

………。
ウワー!アニメで見るとあんなによく分からなかった戦闘シーンもストーリーも、めっちゃ分かりやすいじゃ〜ん!
完落ちである、一気に2部まで観てしまった。
原作?ウッ頭が…。

謎の見栄とプライドを綺麗に捨てきった頃、3部アニメの放送が開始された。

流石、ジョジョの中でも圧倒的人気を誇る3部である。
面白い、面白いぞ…。
私が観たPVのBGMは、主人公承太郎が敵を確殺できるタイミングに流れる所謂‘’処刑用BGM‘’として使われていた。
ヒュー!格好いい!

毎週欠かさずリアルタイムで放送を観る日々。
次はどうなるんだ…来週が待ちきれない。

……あれ?次はどうなるんだっておかしくないか。
だって連載は終了してるんだぞ。


3部アニメの放映中、再び私は原作を読むことにしたのである。

おお!アニメを見つつ追いかける形で読み始めたもんだから、読みやすいことこの上ない。

原作自体も1部の頃に比べて絵柄が少し変わっていたし、何よりジョジョという作品に慣れたのかもしれない。
気がつけば最新の7部まで約100巻を古本屋で大人買いしていた。



その後4部、5部、6部とアニメ化も進み、
4部の人気キャラクターである岸辺露伴の短編もアニメ化されたり実写化されたりしている。

そう言えば4部そのものが実写映画化していたような気もするけど、多分悪い夢を見たんだな。



ジョジョは絵柄が何よりちょっと独特で、それがファンには堪らないんだけど「絵柄が苦手」という人もよく見掛ける。
原作も長いし、スターウォーズみたいにどこから入ればいいのか分からない人も居そうだなあ。
スターウォーズは結局4から入ればいいの?1から入ればいいの?


個人的に取っ付きやすいのは4部ダイヤモンドは砕けない、かなと思っている。

1~3部までが大きく繋がったストーリーであるのに対して、4部は杜王町という作中の街で起こる連続殺人鬼を追うという前作とはあまり関係無いストーリーになっている。
勿論2、3部の主人公が出てきたりするし、そもそも4部主人公の東方仗助も1部から続くジョースター家の血を引いているので1~3部も読んでおいた方がいいとは思うけど。

とりあえずジョジョをちょっと観てみようかなとか読んでみようかな、みたいな人には楽しく読めるはず。


4部を読んだら、前述した岸辺露伴の短編「岸辺露伴は動かない」を読んで荒木飛呂彦先生の不気味な世界に浸るのもいいなと思うし、5部を読むなり1部から果敢に挑戦してみるのもいい。
ジョジョの楽しみ形は108式まであるぞ。


だらだら何の話を書きたかったのか、もうよく分からなくなってきた。
最近始まった6部のアニメを観て、やっぱジョジョいいよね〜みたいな気持ちが再燃したのでその勢いで書いてしまった。
それ故にまとめ方とか締め方を一切考えていない。
行き当たりばったりにも程がある。


Twitterとかで何気なく見かけて読んでいたnoteだけど、いざ自分が書いてみるとなると難しいですね。
noteを更新してる人は皆文章が上手い、書く前にしっかり構成とかを考えているんだろうか。

それにしたってこんな駄文で3000字も書く奴、きっと私しかいないだろう。



ちなみにスターウォーズは普通に4から見た方がいいと私は思う。 

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