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惰性。

2023年11月19日。
この日は沢山の興行があった。
友人達は滋賀でプロレス観戦だ。
楽しめたようだ、良かった。
僕も行く予定だったけど、シフト交代で急遽日勤でお仕事に。
やるしかない。
YA-MAN選手vs朝倉未来選手に興味ない。
見ようかなぁと思ったのは宇野薫選手の試合だった。
だからって絶対にって想いはない。
何故闘われるのか?
意味がわからなかったから。
48歳。
セカンドキャリアも充実。
何がそうさせるのか?
48歳が試合をされるって事で美談にされる。
『生き様』って言葉がマスコミの方から簡単に使われる。
正直、何もこない。
点でしかない。
線にはならない。
修斗側からのオファーなのか、宇野選手側のオファーなのか。
どうでも良いが興味がなかった。
やるんなら見るくらいだった。
宇野薫選手を嫌いな訳ではない。
好きだ。
だからこそなのだ。
何故、この試合をするのかだ。

試合が始まった。
声を出す事もなく、淡々と見ていた。
2Rにバックブローからの膝。
負けた。
相手が上がった訳でもない。
宇野選手が下がった訳でもない。
何もない。
それが結果だった。
ふらつきながらバックステージに帰って行く宇野選手。
勝った相手は格闘技から一旦身を引くと言う。
言い方悪いが、そこに人生も何も感じなかった。
消化試合。
そんな気持ちだった。

何がやりたかったんだろう。
でもSNSでは「頑張った」って声が上がってる。
でも僕には美しさは感じなかった。
もう48歳の人にムリさせるなよ。
と、本気で思った。
ファンは勝手だ。
自身は闘わないで、応援してる選手に自身を投影させて人生の張りにするんだから。
冗談じゃないよ。
選手は、アンタらの道具でも何でもない。
ファンって何なんでしょうね。

ジャッカル大石選手が美しいとの記事が以前あった。
美しくとも何ともない。
そんなのジャンキーでも何でもない。
もう辞められないだけ。
ただ、試合をやるだけなのだ。
そこに感情移入できない。
年齢が50過ぎでも頑張ってるって、そんなのまやかしだ。
『惰性』である。
流されるがまま。
そんな試合や選手を応援できない。
皆、勘違いしているよ。
だから辞められる選手はすごいと思う。
辞められるんですよ。
あしたのジョーはリング上で燃え尽きた。
灰になった。
それはマンガなんですよ。
実際に起きてはダメなんです。
当たり前だろう。
誰も何も考えていない。

朝倉未来選手がドカンと負けた。
さすがだなぁと思った。
YA-MAN選手は勝った。
だが、どちらが結局話題をさらったのだろうか。
名前が出てくるのはどっちだ。
競技として見てる人にしかYA-MAN選手は届いていないのだ。

青木真也選手。
抜けきれない『格闘技』からどうするのでしょうか。
ずっと続けていくのだろうか。
辞められない。
今は、ジャンキーだ。
ただ、これからも続けていくのなら僕は離れていくでしょう。
それが美しいとは思えないから。
好きだからこそ、もう良いでしょうと言いたい。
オファーがあったのならいつかは試合があるはずだ。
それを観に行きたいと思います。
青木真也選手が一番理解されてると思うから。
『終点』
望まれてる時に身を引く。
引退なんかしなくて良い。
身を引けば良い。
そのタイミングではなかろうか。
だからこその、これからの『青木真也』には注目である。
プロレスしようが、文章書こうが、ボイシーしようが『青木真也』なのだから。
そして何もしなくても『青木真也』なのだ。

2016年。
フォラヤン選手に負けて、三浦さんに「やりましょう!」との言葉を受けてまた一周する覚悟をした青木選手。
もう何周もされているのに。
そして2023年。
もう一周以上走ってきた。
「もう一丁!」とは言えない。
僕達が青木真也選手から『自立』しなければいけないのだ。
頼らず・寄りかからず。
弁えて応援する。
アオキ・イズムは僕達に連鎖されているはずだから。

過去に藤原喜明選手が語ったことがある。
「プロとは『やせがまん』だ」と。
もう、我慢しなくても良いんじゃないだろうか。

僕が青木選手から身をもって提示してほしいメッセージがある。
それは『潔さ』である。
それが青木真也選手にはできると思ってるから。
好きな事やってください。
好きな事だけ。

今日もお仕事です。
夕方から夜勤です。
頑張ります。
持ち場で。
青木選手が教えてくれた事だから。

追伸・青木選手が更新されました。
読んでみてください。


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