M-1グランプリ出順考察

以前投稿したキングオブコント出順考察。今回はそれのM-1バージョンである。

2016年以前

このnoteの本題は笑神籤時代の出順考察なので、ここはさらっと。
まず、結果を出すと

1番 6位
2番 6.2位
3番 6.8位
4番 4.7位
5番 3.9位
6番 4.5位
7番 5.2位
8番 4.5位
9番 3.7位
※10番 2位(2001年のみ)

上位3番は、9番・5番・8番の順。逆に下位3番は序盤3組。特に3番は12年間で上位3組が2010年のスリムクラブしかいなかった。

2017年以降(笑神籤時代)

ここからが本題。果たして、笑神籤はM-1の出順をどう変えたのか。

1番手

平均順位 8.3位(10位)
トップとの点差 0点(10位)
上位3組 0組

歴代1番手
2017年 ゆにばーす(8位)
2018年 見取り図(9位)
2019年 ニューヨーク(10位)
2020年 敗者復活組(7位)
2021年 モグライダー(8位)
2022年 カベポスター(8位)
決勝進出経験 経験者1組初決勝5組
事務所 吉本5組非吉本1組

KOCとは異なりトップバッターが平均順位最下位、上位3組はゼロという一番のハズレ出順に。だが、初決勝組率は5番手と並んでトップタイ(83%)というのも原因の一つであるようには感じる。

2番手

平均順位 7.2位(9位)
トップとの点差 +39点(9位)
上位3組 1組

歴代2番手
2017年 カミナリ(9位)
2018年 スーパーマラドーナ(7位)
2019年 かまいたち(2位)
2020年 東京ホテイソン(10位)
2021年 ランジャタイ(10位)
2022年 真空ジェシカ(5位)
決勝進出経験 経験者4組初決勝2組
事務所 吉本2組非吉本4組

トップバッターの影に隠れているものの、2番手も結構悪い出順。上位3組もUFJのかまいたちしかいないのを見るに、真空が勝負を捨てる気持ちもまぁ。ちなみに、非吉本率がトップ。(67%)

3番手

平均順位 5.2位(5位タイ)
トップとの点差 +108点(6位)
上位3組 1組

歴代3番手
2017年 とろサーモン(3位)
2018年 かまいたち(5位)
2019年 敗者復活組(4位)
2020年 ニューヨーク(5位タイ)
2021年 ゆにばーす(7位)
2022年 敗者復活組(7位)
決勝進出経験 経験者5組初決勝1組
事務所 吉本6組

2016年以前に比べると、決勝進出経験者率がトップタイ(83%)こともあり、大崩れはない順位に。だが、上位3組はとろサーモンのみであり、ここ数年の順位はじり貧気味。

4番手

平均順位 4.8位(4位)
トップとの点差 +125点(2位)
上位3組 3組

歴代4番手
2017年 敗者復活組(4位タイ)
2018年 ジャルジャル(3位)
2019年 すゑひろがりず(8位)
2020年 見取り図(3位)
2021年 敗者復活組(9位)
2022年 ロングコートダディ(2位)
決勝進出経験 経験者5組初決勝1組
事務所 吉本5組非吉本1組

3番手と並んで決勝進出経験者率がトップタイ(83%)ということもあり、エンジンのかかり始めという印象のある4番手。1位通過こそ無いものの、50%の確率で上位3組というのは好出順と言える。

5番手

平均順位 4.3位(1位)
トップとの点差 +112点(4位)
上位3組 2組

歴代5番手
2017年 かまいたち(4位タイ)
2018年 ギャロップ(8位)
2019年 からし蓮根(6位)
2020年 おいでやすこが(1位)
2021年 真空ジェシカ(6位)
2022年 さや香(1位)
決勝進出経験 経験者1組初決勝5組
事務所 吉本5組非吉本1組

平均順位は一番良い超好出順の5番手。さや香以外は全組初決勝勢なのだが、1位通過2組というチャンスは結構落ちているという印象がある出順。

6番手

平均順位 5.3位(8位)
トップとの点差 +70点(8位)
上位3組 2組

歴代6番手
2017年 マヂカルラブリー(10位)
2018年 ゆにばーす(10位)
2019年 見取り図(5位)
2020年 マヂカルラブリー(2位)
2021年 オズワルド(1位)
2022年 男性ブランコ(4位)
決勝進出経験 経験者4組初決勝2組
事務所 吉本6組

平均順位は悪いが、これは1回目マヂラブとゆにばーすの最下位が大きく足を引っ張っているのは明らか。令和以降では、上位3組が2組かつ全組5位以内という好出順に変化している。

7番手

平均順位 5.2位(5位タイ)
トップとの点差 +110点(5位)
上位3組 1組

歴代7番手
2017年 さや香(7位)
2018年 敗者復活組(4位)
2019年 ミルクボーイ(1位)
2020年 オズワルド(5位タイ)
2021年 ロングコートダディ(4位)
2022年 ダイヤモンド(10位)
決勝進出経験 経験者2組初決勝4組
事務所 吉本6組

平均順位こそ悪くないものの、上位3組はミルクボーイのみ。だが、他の組もそこまで悪くないためやや好出順寄りと言えるのだが、昨年のダイヤモンドが最下位になったことでどうなるか。

8番手

平均順位 5.2位(5位タイ)
トップとの点差 +101点(7位)
上位3組 2組

歴代8番手
2017年 ミキ(2位)
2018年 トム・ブラウン(6位)
2019年 オズワルド(7位)
2020年 アキナ(8位)
2021年 錦鯉(2位)
2022年 ヨネダ2000(6位)
決勝進出経験 経験者2組初決勝4組
事務所 吉本4組非吉本2組

2位になるか中位寄りの下位になるかの2択しかないという印象の8番手。突筆する点は特にないのだが初決勝勢がやや多めということぐらい。

9番手

平均順位 4.5位(2位)
トップとの点差 +121点(3位)
上位3組 3組

歴代9番手
2017年 和牛(1位)
2018年 霜降り明星(1位)
2019年 インディアンス(9位)
2020年 錦鯉(4位)
2021年 インディアンス(3位)
2022年 キュウ(9位)
決勝進出経験 経験者2組初決勝4組
事務所 吉本4組非吉本2組

2016年以前最高の出順だった9番手は現在でも健在。しかし、平成2年間の1位通過に助けられている面は否めないし、意外にもそれまでの組でピークを迎えた後には下位に沈む危険性も孕んでいる。

10番手

平均順位 4.7位(3位)
トップとの点差 +128点(1位)
上位3組 3組

歴代10番手
2017年 ジャルジャル(6位)
2018年 和牛(2位)
2019年 ぺこぱ(3位)
2020年 ウエストランド(9位)
2021年 もも(5位)
2022年 ウエストランド(3位)
決勝進出経験 経験者3組初決勝3組
事務所 吉本3組非吉本3組

平成順位は3位、上位3組はトップタイの3組、トップとの点差が一番大きい超好出順のラスト10番手。明らかに下位に沈んだのは1回目のウエストランドのみという、ケガをすることもない点もラッキー。

まとめ

ネタ時間の違いもあってか、KOCに比べると、序盤不利、終盤有利という特徴が浮き彫りになったM-1の出順。これを是正する方法は色々議論されているが、結局敗者復活枠が9番手の流れを今でも引きずっている感じはある。個人的には基準点を審査員それぞれが念頭に置けば別にそれで良いと思う。
面白かったのは同出順リベンジ。マヂカルラブリー・インディアンス・ウエストランドの3組が初決勝の時に下位に沈んだ出順でリベンジを果たしているのが興味深い。


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