霜降り明星は真っ直ぐなのか

約2年半前、霜降り明星の未来についてのnoteを執筆した。そして、M-1優勝から5年の歳月がたった今、あらためて霜降り明星を振り返り、これからの未来をもう一度考えていこうと思う。

略歴(2021/7以降)

まずは、前回のnote執筆後の霜降り明星の歩みを振り返ろう。

・2021年7月 粗品ラジオで不適切発言。
・2021年8月 粗品のYoutube活動が本格化。
・2021年9月 KOC準決勝敗退。
・2021年9月 シンパイ賞終了、新しいカギが金8→土8へ、霜降りバラエティが深夜3時に降格。
・2021年10月 粗品ピンのレギュラー番組が1本スタート。
・2021年12月 粗品結婚。
・2022年1月 粗品フットンダ優勝。
・2022年2月 NGK本公演で初のトリを務める。
・2022年3月 オトラクション・霜降りミキXITなど、コンビのレギュラー番組が5本一気に終了。
・2022年3月 粗品オールスター感謝祭優勝。
・2022年4月 コンビのレギュラー番組が2本、せいやピンのレギュラー番組が1本スタート。
・2022年5月 粗品YouTubeチャンネル登録者100万人達成。
・2022年9月 せいや30歳。
・2022年9月 コンビのレギュラー番組が1本終了。
・2022年10月 コンビのレギュラー番組が1本スタート。
・2023年1月 粗品フットンダ連覇。
・2023年1月 粗品30歳。
・2023年3月 コンビのレギュラー番組が1本終了。
・2023年4月 せいや・粗品共にピンのレギュラー番組が1本スタート。
・2023年5~6月 真っ直ぐウ◯コ事変。
・2023年7月 粗品離婚発表。
・2023年8月 せいやゴールデン初冠特番放送。
・2023年9月 せいや結婚。
・2023年10月 粗品オールスター感謝祭2度目の優勝。
・2023年10月 しもふりチューブ登録者200万人達成。

こうしてみると、激動の2年半だったということがよく分かる。だが、2022年春以降、停滞も感じられる面は否めない。

現在のレギュラー番組

テレビ番組

コンビ

・霜降り明星のあてみなげ(静岡朝日テレビ)2019/4~
・霜降りバラエティX(テレビ朝日)2019/4~
・新しいカギ(フジテレビ)2021/4~
・乃木と霜降りのダンスバトルズ(フジテレビ)2022/4~
・霜降り明星のゴールデン☆80s(BSフジ)2022/10~
・天才てれびくん(Eテレ)2023/4~

せいや

・ラブ!!Jリーグ(テレビ朝日)2022/4~
・探偵!ナイトスクープ(ABCテレビ)2023/4~
・イワクラせいや警備保障(テレビ朝日)2023/10~

粗品

・有吉の世界同時中継(テレビ東京)2021/10~
・あのちゃんの電電電波♪(テレビ東京)2023/4~

ラジオ番組

コンビ

・霜降り明星のだましうち!(朝日放送ラジオ)2017/10~
・霜降り明星のオールナイトニッポンシリーズ(ニッポン放送)2019/4~

減ったねぇ。特に、コンビでの地上波ゴールデンは新しいカギのみ。(粗品ピンは世界同時中継がある)
だが、霜バラは時間帯降格したことで思いきった企画が増え、カギは学校かくれんぼを中心に学校学生企画主導になったことで、状態自体は上向き。加えて、ANNは真っ直ぐ事変や粗品一人二役などが話題になり、先日ついにバナナムーンに聴取率で勝利した。レギュラー番組の評判が良いというのは喜ばしいことである。

レギュラー以外の番組については、せいやは様々な番組にピンで出演するようになった。特に、水ダウのモノマネ企画優勝や、鬼レンチャンでの活躍など、個人で結果を残している。加えて、8月には初のゴールデン冠特番が放送された。順調に地位を築いていると言える。
一方の粗品はテレビの出演をセーブしている印象。それよりも気がかりなのが、オールスター感謝祭や夜会などでの横柄なガヤが炎上していること。ただ、先日の水ダウで松本人志に噛みついたのは評判が良かったので、TPOをわきまえればそういったキャラも受け入れられるだろう。後、フットンダ連覇もあった。IPPON・座王に比べると世間的評価は高くないが、歴代王者は大喜利猛者だし、若手界のトップランナーぶりを表したことも大きい。

Youtube活動

霜降りは、この2年半でYoutube活動が活発になった印象を受ける。現在のチャンネル登録者と総再生数からYoutube活動を考察していこう。

しもふりチューブ

登録者 201万人
総再生数 約12億8000万回

粗品 Official Channel

登録者 169万人
総再生数 約6億8000万回

せいやのイニミニチャンネル

登録者 36万人
総再生数 約1億7000万回

※いずれも2023年11月30日現在のデータ

しもふりチューブは登録者200万人を突破。再生数も13億目前と一見素晴らしいのだが、登録者がかまいたち・チョコプラの6.5世代に抜かれているのが現在の勢いを示している感が。動画内容については、良くも悪くも安定してきた感が。最近では、クイズ・監査・作家考案ゲームのローテーションがほとんどでロケ等は全然やっていない。忙しいというのもあるのだろうが、力を入れていないという印象は否めない。ピンのチャンネルについては、粗品がギャンブル・四兄弟などの様々なコンテンツで話題を席巻している。一方でせいやも歌ってみた動画がバズっており、2人とも順調と言えるだろう。

霜降り明星の未来

さて、このnoteの本題である、これからの霜降り明星の未来について語っていこうと思う。

まず、霜降り明星に対する解散の不安は現在は全くないだろう。一時期、せいやピンでのテレビ出演と粗品の破滅的言動が目立っていた時は大丈夫かと思ったが、せいや冠特番にシークレットゲストで粗品が出演したことや、せいや結婚発表ANNでの粗品の態度をみると、大丈夫だなと思った。正反対な2人だが、漫才に、お笑いに対する真っ直ぐな熱量がある限り、我々を笑わせてくれるだろう。

そして、霜降り明星に一番やって欲しいことは、

霜降り明星が笑いの基準
となるコンテンツ

を作ることである。島田紳助・吉本・ABC主導のM-1、松本人志・吉本・TBS主導のKOC、松本人志・フジテレビ主導のすべらない話・IPPONなどのようにお笑い賞レースを作れとまでは言わないが、東京03のコント・千鳥のロケといった、後輩たちに影響を与える1つの指針的なものを作って欲しい。(そういう意味では、霜降りの漫才スタイルは同世代以下の芸人にフォロワーは多いように感じる)
粗品はYoutubeやSNSを利用してそういったコンテンツを作り出そうとしている節があるので、これが現在よりも大きな輪となっていくことを楽しみにしたい。

とにもかくにも、霜降り明星がこれからのお笑い界で天下を取って欲しい。むしろ取らなければおかしい。ダウンタウンの力がなければ大きなムーブメントを産み出せないような現状を打破して欲しい。そうすれば提言するような人間なんかも現れなくなるだろうし。


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