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後編 「今日芸人でありたいって人のお手伝いとかはできるかもしれないので、それは続けていきたいです」

小倉さん:写真中央 学生芸人限定お笑いライブ「ガクコメ!」を運営してくださっている。
葛城:インタビュアー 日本大学経商法落語研究会 3年生演者
小林:インタビュアー補助・カメラ 専修大学落語研究会お笑い企画STRIP GUN CLUB 3年スタッフ


現在のお仕事

葛城 現在は学生のライブよりプロのライブ主催がメインですか?

小倉 そこの比重ってのはあんまり考えてないですね。もっというと僕の仕事的にいうとお笑い以外のことがあればそれも受けますし、スタッフ関連で言うと、若手の演歌歌手の方の音響照明とかやらせていただいたりとか、昔は「とにかくお笑いで!」って思ってましたけど、今はこだわってなくて何かご縁があれば柔軟にやってます。この前も名古屋の方で司会のお仕事をやりましたし。自分が呼んで頂けてるのであればって感じです。

葛城 色々聞いた上で、今ってお仕事はなんなんですか?

小倉 呼ばれたところに行くって仕事ですね(笑)まあでもお笑いライブでいったらイベンターですし、ライブの構成もしてますから作家業でもありますし、出囃子も考えるって言うと演出家でもありますね。音響照明もMCもしますし。あんまりこだわりはないですね。でも基本的にはお笑い関係で知り合った人から振っていただいてるお仕事ではありますね。

【「ここでよく皆さんネタ合わせしてらっしゃいますよね。」とおっしゃっていた公園横の道。twl楽屋のソファ問題についても楽しくお話を聞いてくださいました。】

葛城 失礼ですが今は食べてはいけてるんですか?

小倉 食べてはいけてます。劇場の社員を辞めた次の月の給料は7000円だったので20代の頃はそれだけじゃ食べていけませんでしたね。30代入ってからとかですかね、食べていけるようになったというのは。でも主催とかは元々そういう収益を出そうとはしてないので、基本的にはその主催がもとで知り合った方々と何か別のお仕事しようとか、そういうのが多いですかね。

葛城 知り合った方々との何か別のお仕事というのは、どういったお仕事が多いですか?

小倉 イベントのお手伝いと、あとはコロナ禍以降だと配信とかはすごく増えましたね。意外とお笑い以外の分野の方がいただけるものが多いかもしれませんね。昔はとにかくお笑いの仕事をするんだって思ってたんですけど、ご縁でお仕事をするって考え方に変わったら別に他の分野のことでも根本的には人を楽しませたいとか喜ばせたいっていうマインドでお仕事をするのは変わらないって気づいたので、そっからなんでもやるようになりましたね。医療系の学会のセミナーのスタッフとか、ネットのセミナーの運営とか、お偉いさん方と話すことは多いですけど、「こういう見せ方の方がいいんじゃないですか」とか、結局やってることって変わらないんですね。

小倉さんの「これから」

葛城 今後の展望とかはありますか? 

小倉 ほんとに、毎月100組くらいの学生芸人さんがネタをできる場を誰かが確約していただけるのであれば、絶対僕じゃない主催者の人がやってくれた方が上手くいくなって思うんです。あと意外だなって思ってるのが、10年前とその10年後の今で学生芸人さんだけが出るライブって学生芸人さん自身が主催する以外にはあんまりないんですね、今もないんですね。そこはお金になるならないもあると思うんですけど、ギリギリのエントリー料の設定でやってて、それなりの数のキャンセルを食らうと結構きついなってなる主催者がいると思うんですね。ただ、じゃあエントリー料を高くして、それでも皆さんが出てくださるのかっていうとそうでもないと思うんですね。10年前の時点ではもうちょっと増えるのかなって思ってましたけど変わんないから耐えれる主催者がいないんじゃないですかね。なんかそこあるかもしれないな。
学生芸人さんがもっと活躍できる場があればいいなって思いますし、プロダクションを経営してるわけではないんで食べていくこととかに関しては何にも言えないんですけど、「今日芸人でありたい」って人のお手伝いとかはできるかもしれないので、それは続けていきたいですし、芸人さんが面白いと思ったものをそのまま出力していきたいですし。っていうのを今後もやっていけたらなって思いますね。


コラム
〜小倉さんのおすすめの本〜

葛城 おすすめの本などありますか?

小倉 月亭方正さんの「僕が落語家になった理由」ですね。
山崎邦正さんて元々コンビだったんですけど、解散してピンになるんですよね。ただ、それまでいわゆるいじられキャラでやってきた山崎さんは、後輩たちと営業に行った時に何にも自分には芸が無いって落胆するんです。それでちょうどその時、東野幸治さんに以前から勧められてた落語を聞いて、落語にハマっちゃうんです。そこから落語を自分の芸にすべく落語家に転身することを決意して、家族ごと東京から大阪に引っ越されたりだとか、そういう思いがこの作品には描かれてるんです。
大人になってからでもチャレンジする気持ちがあればいくらでも新しいことができるって思いましたね。
ずっと山崎さんってつまらないって言われてた中で落語家を10年やって、この前の吉本興業の伝説の1日の時にダウンタウンさんが出られたあの同じ日、同じステージに月亭方正さんが落語で上がってるってのも感慨深いものだなと思いましたね。そんな山崎さんの芸人人生が美しいなって思ったんですね。

内容:40歳直前に落語に目覚めて、月亭八方師匠に入門、さらに改名、大阪移住。テレビでおなじみの“山ちゃん”に何が起こったのか。
(下記サイトより引用)

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最後の3本目までお読みいただき、ありがとうございました。改めましてインタビューを快く受けてくださった小倉さんに感謝いたします。また、記事を楽しみにしてくださった皆様、反応をくださった皆様、ありがとうございます。次回のwatchアマチュア芸人インタビューもお楽しみに!

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