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ヘンプで椅子の脚カバーを編もうと思うんだけど

 こんにちは! いろいろ編んでる owarimao です。
 レース編みのテーブルクロスを編み終えたその日から、別のものに取りかかっております。
 先月「余ったヘンプで水筒ケースの内袋を編んだ」という話を書いたら、驚くほどの反響がありました。

  実はヘンプの糸は、まだあるんですよ。色糸がちょっぴりずつと、「生なり」がまる1巻残っています。

 わりと最近「ヘンプで椅子の脚カバーを編んでみたらどうだろう?」と思いついてワクワクしました。アイデアとしてはなかなかです。実際にできるかどうかは別として。
 ご存知の方も多いと思いますが、「椅子の脚カバー」は100均ショップでいろいろ売られています。

 うちでは上のようなのを実際に使っていますが、どうも満足できません。たるんだりズレたりしてしまって。柔らかい部分に脚の角が当たって、破けてしまったり。
 フェルト以外の部分が柔らかすぎる・伸びすぎるのが原因ではないかと思います。細い毛糸でゴム編みになっていますから。サイズも、うちの椅子にとってはすこし大きすぎるのかもしれません。

 「靴下みたいな編み方じゃなくて、かぎ針編みのほうがいいんじゃない? 自立できるくらいしっかりした編地ならどう?」

 とりあえず生なりの糸を使って、試作を始めました。

 かぎ針の3号を使ってなるべくきっちり編みます。ただしきつすぎると編みにくいので、そのへんの兼ね合いを考えながら細編みをします。
 小さな四角を3段ほど編んだら、増し目をやめてひたすらぐるぐる筒状に編みます。四角だから目数は4の倍数になります。初めは28目で編んでいました。少し大きいようなので、24目に変更します。
 編めたら軽く水をかけて濡らします。きゅっと縮むので、手で引っ張って伸ばしながら脚にセットします。脚はよく見ると単純な四角柱じゃなくて、微妙な反りや膨らみがあるのですが、面白いようにジャストフィットしてくれました(やった!)。椅子を倒した状態で乾かします。

 ここまではうまくいったんですが……。

 濡らした状態ではすばらしくフィットしていたのに、乾いてくるとだんだんゆるんできてしまいました。
 一晩たって今朝になると、いっそうゆるみが目立っています。椅子を持ち上げたらそれだけで脱げてしまいます。
 これでは100均のクオリティをぜんぜん凌駕していない! むしろ下回ってるじゃないか!
 アイデアはよかっただけに、心底がっかりです。でもまだあきらめたくありません。
 少しだけ残っている赤の糸を投入して、心機一転、もう一度トライします。
 目数を限界まで減らすつもりで、今度は20目にしてみました。乾いた状態で脚にセットできるぎりぎりのサイズです。とりあえず1コだけ編みました。小さくてすぐ編めるのが救いです。

 脚にセットしてから、霧吹きで軽く濡らすと、ゆうべ以上にジャストフィットしました。しかしモンダイは乾いてからです。濡れているときは本当にぴたりとくっついて、容易にはずせないくらいですが、乾くとするっと抜けてしまいがちなのです。
 実用品を作るってほんとに難しいと思います。レース編みだったら、時間さえかければ完成するとわかっているんですけどね。
 「ヘンプで編むイス脚カバー」は、今からが正念場です。「試用期間」をクリアしたら、編み方をもっと詳しくご紹介しようと思いますが、どうなりますやら……?
 


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