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【ネタバレなし】ゼルダティアキンのメインストーリーを達成したので、一通り感想【レビュー】

2023年5月に発売されたゼルダの伝説ティアーズオブキングダム(以下ティアキン)のメインストーリーをクリアしたので、その感想を綴ります。
ストーリーのネタバレなどはしませんが、システムやゲームの基本の内容については記述しますのでご了承ください。



シナリオは秀逸

メインストーリーの内容は、過去のゼルダの中でもトップクラスに感じました。ダークで複雑な世界観が多いゼルダシリーズですが、明瞭かつわかりやすい内容であり、ブレワイからさらに洗練されたストーリーでした。
個人的には最後に関しては、そのままでもよかったかなと思ってます。

難易度は難化傾向

ブレワイをプレイした筆者でも謎解きに関しては難しくなったように感じました。戦闘は後述する自由度故にやさしいように思えました。

新しい能力は高い自由度であるが、高すぎる点が気になる

本作はリンクの能力をブレワイから一新し、新たなものとなりました。加えて多種のゾナウギアによって、かなり自由度の高い戦略を構築できるようになりました。
一方で無限にも近い解法があることから、クラフト系ゲームを得意としない私のようなプレイヤーからはやりづらさを感じました。特にブレワイ以前のゼルダには全くない仕組みであるため、より難解に感じ、ストレスとなるところもありました。

戦闘も自由度を優先するあまり快適とは言えない

本作ではベースの武器に素材をつけて強化を行います。素材によりますが、メイン武器の短剣・大剣・槍は一度素材をつければ終了ですが、弓は一矢一矢ごとに素材をつけなければなりません。

①弓を構える

②下ボタンを押す⇐これがすごく面倒

③素材を選択する(この間時間は停止します)

④矢を放つ

といった流れになります。同じ素材を連続でつけるならば、①から④を行った後、素材のカーソル位置は記憶されるので③は不要にはなりますが、毎度②を行う余裕は強敵になるほどありません。
プレイ済みの方も、矢に素材をつけるのが面倒でそのまま打っていた方は多いと思います。
ゾナウギアを活用した戦闘も可能ですが、こちらも自由度が高すぎるあまり私は疲れを感じました。

マップが変わらなかったのは思ったよりも刺激がなかった

本作では地底・地上・天空の3つのフィールドで構成されいます。地上はブレワイとほぼ変わりません。これがわかってはいたものの、思ったより退屈でした。ブレワイの懐かしさは良かったのですが、新しい側面が少ないので退屈に感じることが多かったです。
地底も探索というよりは、目印を探していく要素が強いです。
天空はいくつかの島々によってなりっていますので、実質的なミニダンジョンのようなものであり、広大な探索とは言えません。
ゼルダの伝説シリーズを振り返っても、基本のマップが同じなのは本作のみだと思います(違ったらごめんなさい)。同じシリーズでマップを引き継ぐということは、難しい判断だったかもしれません。

Nintendo Switchのハード的限界

これは本作に限った話ではありませんが、Nintendo Switch自体のスペックに限界を強く感じました。Switchはマリオパーティや桃鉄などライトなゲームを行う分には問題はありませんが、本作のような高度な処理を必要とするものには到底快適と言えません。
fpsやHDRなどゲーミングの話ではなく、単純に処理が追いついていません。特に戦闘でカクつくのはしんどかったです。例えば、武器を切り替えるだけで微妙なロードが入ったような挙動をするので、快適にゲームをすることができませんでした。

ブレワイから時間が経ちすぎた

ブレワイから時間が経ちすぎたことも本作にいい影響を与えていません。
ブレワイは2017年3月、本作が2023年5月と約6年越しの発売でした。
昨今のビックタイトルの開発期間はしょうがありませんが、ブレワイの続編として出すにはあまりにも遅すぎました。
過去作を振り返ると、「時のオカリナ」の続編的な立ち位置である「ムジュラの仮面」は時オカの約1年半後に発売したこともあり、人気を博したといえます。しかもマップやストーリーは時オカと全く違いますから、スピード感をもった開発が、当時の時オカ旋風に乗り遅れなかった成功例といえます。

総論:出てくるのが遅すぎた傑作

あまりいいことをかけませんでしたが、ゲームとしては完成されてますし、ブレワイの続編という非常に重い期待を裏切らなかった傑作です。
しかし、ブレワイ発売後のこの約6年でゲーム自体およびゲーミング環境は著しく変わりました。任天堂に高性能ハードを作れというわけではありませんが、任天堂以外のハードがどのような水準で動いているかを認識しなければいけない時に来ています。
限られたハードで開発されたチームには最大の感謝をしています。
一方で、次世代の環境についてはユーザーと手を取り合って進めて行かねばならないと、本作をプレイして感じました。

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