2023年6月22日に発売されたファイナルファンタジー16（FF16）をクリアしましたのでレビューを書きます。なお、オンラインの11および14は本内容から除きます。
また、以降は該当数字を含みます（10以降→10・12・13・15を示します。）結論から言うと、普通のファイナルファンタジーでした。

シナリオ・ストーリー

FF12以降のFFとしては間違いなく一番です。というか、12はともかく13・15はFFとしてのクオリティがないことが今回の16で気づかされました。
しかし、7-10の出来には及ばないのも事実です。
序盤こそはワクワクが大きかったですが、広げすぎた風呂敷を畳み込めなかった感が否めません。そもそも風呂敷がなかったFF15よりマシですが。

グラフィック

とても良いですね。これに関しては非常に満足できました。
特に召喚獣バトルのグラはスピード感がありかなり好みです。

サウンド

良好です。ただオーケストラサウンドに頼りすぎたのが残念なポイントでした。
12以降なぜか定番となってしまった、各作品ごとのテーマソングが弱いことも、今回例外ではありませんでした。
米津さんの曲も取ってつけたような、PRのためとは言えもう少しマシな扱いにならなかったのかと首をかしげました。

戦闘

FF12以降、革新性を求めて試行錯誤していますが、今回このようなアクションスタイルになったことは非常に残念です。15の残念なアクションを払拭する気概が見えますが、だれもデビルメイクライにしてくれとは思っていないでしょう。

サブクエで物語を拡張する方式

FFにおいてサブクエというのは難しいものかも知れません。物語の本筋と関係あるようなないようなお使いをされるのは、少々つかれました。

難易度

歴代FFでもダントツの簡単さです。ここまで来るとクリアできないほうが難しいでしょう。

まとめ：ビジネスとして成功したが、FFとしては普通

本作の吉田Pが公言している通り、今回は売上を第一に考えたものであることは間違いないないでしょう
・過去最低の難易度
・強大なビジュアル
・絶対わからない言い訳をさせないストーリーの解説の多さ
今のゲームが売れない理由を徹底的に潰しました。
しかし反面、このゲームの特徴的なところが弱まっているのも事実です。
おわってみれば、なにも尖っていない普通のFFとなりました。
ただ、普通のFFが12以降出ていないことを考えると、今回のFFはやっと真の意味で10の後継が出たと思っています。時間は途方もなくかかりましたが。

FFは今作で最後でもいいと、私は思っています。FF15で終わるのだけは、本当に本当に嫌でしたので、今回のFF16なら終わっていいとも思えます。
12以降、長い呪縛にあったFFを解放した本作に、最大の感謝をしています。ありがとうございました。