無題

ポケモンとジョブスが勝てなかった唯1つの職業

秋晴れのさわやかな季節を迎えましたがつつがなくお過ごしでしょうか。
ブログ・梟茶房 http://owl296380.hatenablog.com/ の服朗と申します。

去年、ポケモンGOが社会現象になったときに感慨深いものがあったので
筆を執りたいと思います。

タイトルにあるappleのジョブスについては伝記/映画/漫画と
ある意味創作秘話は丸裸です。

「iphoneを作ったのは誰?」
これに答えられない人間は多分noteを見ていないでしょう。

ではポケモンの製作者の名前って皆さまご存知ですか?
えっ知らない?
累計2億本、市場規模6兆円の超メジャーなゲームソフトですよ。

その人の名前は田尻智といいます。
初代ポケットモンスターの監督/脚本でポケモン開発会社の社長です。

実は密着取材した本がマイナーながら存在しているんですね。
『田尻 智 ポケモンを創った男』

今、手元にないですがうろ覚えで内容をざっくり説明すると

・田尻智は高専在学中に攻略本という言葉もない時代に独自にゲームライターを始める

・その記事のクオリティの高さに知る人ぞ知るという存在になる

・ある日、ゲームボーイの通信ケーブルを見て「モンスター交換」ということを思いつく
 ※それまではテトリスの対戦くらいでしか使われていなかった

・このアイデアのおもしろさを確信した田尻智はゲーム化すべく会社を立ち上げる

・運転資金のためノンタンやヨッシーといったキャラものパズルを作成するが
 安易なキャラものにせず任天堂からの信頼を勝ち取る
 ※ゲームに詳しくない方に説明するとキャラゲー=クソゲーと言われるほど
  当時のキャラクターゲームはひどい品質が多かったのです。

・開発中に目をかけてくれたのは故・山内博(任天堂のボス)

・問題を連発させて開発から4年かけてようやくポケモン完成。
 当時のソフトの平均開発期間は1年前後。
 自分の会社でなければ間違いなく開発中止になっています

・2バージョン販売を提案したのは宮本茂
 (任天堂ソフト開発の総責任者。世界一のゲームクリエイター)

・初回販売本数はわずか30万本で落胆

・ところがおもしろさから口コミで大ヒット

・あとは皆様ご存知の通りゲームだけでなくアニメやらカードやら
 派生商品でも大儲け

・田尻智はこれ以降ゲーム開発はせず会社経営に専念する
 ゲーム業界の行ける伝説は早すぎる断筆(ゲーム)をおこなうのでした。

どうです?
冗談みたいな話でしょ?
いつの時代も傑作は1人の天才の情熱ありきで出来上がっているんですね。

ではタイトルの伏線を回収しようと思います。

ポケモン開発中の田尻智はサーバーの増設をしようと
銀行に借り入れを申し入れました。
で、銀行員は査定に来た部屋を見て一笑に付すと
翌日お貸出しできませんのお手紙が届けさせました。

当時のゲーム開発はお世辞にもきれいとは言えない狭い部屋でオタクがパソコンをカタカタしていたのです。
お堅い銀行員から見たら、だらしない若者がお遊びをしている見えたんでしょうね。
それを見て田尻智は奮起します。
まず身なりをスーツでビシッと固めました。
飲み物もコーヒーを飲んだらマグはすぐに洗うようになります。
そしてサーバーは銀行なんかに頼らず自前で用意してやると。

でも楽しく働いている部下たちにはそこまで強制できない。
せめて自分だけでもやろうと。部下たちを守ってやろうと。
こんな上司がいたら惚れますね。

そろそろタイトルの「ポケモンとジョブスが勝てなかった唯1つの職業」が
わかった方もいると思います。

理想のために傍若無人に振る舞い
いつも黒タートル・デニム・スニーカーのジョブスも
銀行に行くときだけは1着100万円近いスーツに着替えて言ったといいます。

そう唯一つの職業とは「銀行員」でした。
資本主義社会では金を握っている人間は芸術家より強いんですね。

えっ今だったらどうなるかって?
そりゃ銀行員も頭を垂れるでしょうよ。

だってポケモンとiphoneですよ。

というところで筆を置こうと思います。
ご覧いただきありがとうございました。

追記:
あのジョブスも田尻智もスーツ姿にこだわった。
自分も気にしなくちゃという方は以下を一読ください(宣伝)   
世界一簡単なスーツの教科書 https://note.mu/owl296380/n/n8fe9cd4ac468

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?