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初の夜行バス ・一杯のお酒と/その2

煙草クラブの集まりに出かけた際に、人生初の夜行バスを利用した。その時の思い出。

乗車予定のバスは、出発は東京駅23時。会合の終わりが16時くらいの予定だったので、そこからのおよそ6時間をどう過ごすかと考えていた。
普段新幹線移動なら、終電までの間は訪問したい飲み屋さんをハシゴしている。会合は銀座なので東京駅との間のエリアか、東京駅の隣2-3駅間で探す予定だ。終電逃すと一大事。
しかし今回は夜行バス。しかもバス内トイレが無いので途中休憩以外に離席出来ない。調子に乗って酒が過ぎると帰路が大変なことになってしまう。
その意味で、時間を無駄にせず且つ酒量は抑えつつという判断を迫られることとなった。

結果としては、会合の打ち上げが17:30までで終わった後、二次会として気の知れたメンバーと東京駅へ移動して店に入った。会合の感想や今後の活動について意見を交わし、他は雑多な私生活の話題と煙草の話題。年に一度か二度しか会えない分密度の高い会話に酒も進んでしまった。
やがて彼らも終電の時間が近づきお開きに。時刻は20時半で、東京駅で解散時は21時直前といった頃合い。自分の終バスまではあと2時間。
移動とお酒の一杯と会話。バーであれば一件あたり1時間はかかるとして2件が限界だろう。上記の範囲で顔を出したい店を心に決めて移動を開始した。

まずは最寄りの店である銀座のBar。二回目の訪問だが、ご縁もあるしなにより喫煙可能店でもあるため、パイプ煙草がOKであることからここに決めた。
移動はタクシーを使って時短を図り、入店後たっぷり1時間をかけて二杯のお酒を頂く。「ギムレット」そして、「カネマラをストレート」でパイプを一服。
ここは縁のあるパイプクラブの会合が行われているので、機会があれば訪問すべきとリストの一つだ。近況報告を兼ねてご挨拶してきた。
お店を出て22時。次の目的は神田のこれもBarである。最寄り新橋駅から東京駅を挟んだ先なので、帰りは一駅で大丈夫。移動してみると、さすが土曜日の夜、駅前は人ごみになっていて楽しさが伝わってくる。
数年前に飛び込んで以来、煙草に興味のあるスタッフの方とお話することが楽しみのお店。地元のお店とのご縁もあったりしたので、訪問はなるべく。繁盛していて何よりですが、気が付けば22:40を過ぎたところ。黄色信号となりお会計して退店。店長が別業態に移動されるらしく、次回は会えないかもしれないと後ろ髪。

なんとか23時直前に東京駅から八重洲口へ移動完了。バスまであと15分といった滑り込み状態だが、酔った頭では複数のバス停のうちどれかわからず。警備員さんに声掛けして目的地が判明した。今の位置の真向いだった。
名前確認のみの受付を経て、荷物をあずけて乗車。社内は最初から暗くなっていて、まさに寝ながら移動を前提とした環境。さらに運よく隣が空き席だったので、わりと寛いだ旅路となった。
カーテンは基本閉じられていて、車内の明かりも数分後に切られるアナウンスが流れる。BGMは車両の立てる音ばかり。イヤホンでYoutubeを流しつつ眠気を待ち、数曲後無事に寝落ちできた。途中1回のトイレ休憩に降りてから、気付けば朝焼けの中を走っていた。時刻は午前5時。そのあと6時過ぎの終着点で下車しいつもの電車へ。無事帰宅朝帰りといった旅程となった。

今回は帰りの夜行バスだったので、眠れれば勝ちといえる行程。実際本気で眠れたので、夜行バスはあっという間に目的地に。
予想では眠れず夜のサービスエリアを楽しめるのかと思ってたが、酔いも手伝って一件だけで終わりと寂しくもある。
悪くない旅路だったし、特に安かったのでまたの機会に乗ってみようと決めた旅だった。


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