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遅ればせながStable Diffusion XLを使いたい

手間なく使えるXLを探して

2023年7月に公開された「Stable Diffusion XL(SDXL)1.0」。
使いたいのですが、以前試したAmazon SageMaker Studio Lab」ではまだ動かせそうもありません。
camenduru氏のGitHub」にはまだSDXLを動かすコードは見当たりませんでした。
クラウウドでなくローカルで動かそうとも考えましたが、Mac(M1)向きの情報はまだ少ないようです。

とりあえず調べました。
リリースによると、SDXL1.0には以下の利用方法があるとのことです。

SDXLのモデルについては、(リリースには記載ありませんが)Hugging FaceCivitaiで公開されています。 ※2023/8/31時点

Clipdrop by Stablity AI

上記の「Clipdrop」でSDXLをフリーで試せることがわかりました。

Clipdrop by stablity ai。SDXLを利用できるサイト

ページのフッタに「Copyright 2023 © Init ML」と表記があるので、2023年3月にStability AI 社が買収した、Init ML社が提供しているサイトのようです。
nit MLは画像編集ツール 「Clipdrop」の開発ベンダーです。

以前試したプロンプトを入力します。

masterpiece,1girl,portrait,duffle coat,blue hair,cool

プロンプト入力欄の右端の横棒3本のアイコンをクリックすると、ネガティブプロンプトも記載できます。

(worst quality,low quality:1.4),(monochrome,greyscale:1.4),nude,nsfw

Generate」をクリックすると生成が始まります。
アカウント登録をしないと、使い続けていると「もっと生成したければアカウントを作って」というメッセージが出ます。

アカウントを作らないとすぐに上限に到達

アカウントを作成した後でも、有料版の「PRO」の登録を求めるメッセージが出ますが、「Skip」で先に進めます。

より早い生成を必要としなければSkipで先に進む

生成した画像です。

生成した画像例

クリックでスタイル変更

あらかじめ用意されている設定を選ぶこともできました。
例えば以下では「Style = Fantasy Art」と変更して生成しました。

Styleを複数から選べる

Aspect ratio = Widescrean(16:9)」も選択。

Aspect ratio(縦横比)を16:9に
StyleをFantasy Art、Aspect ratioにWidescrean(16:9)を選んで再生成

Style = 3D Model」も試しました。

Styleを3D Modelに

使い続けていると、以下のような画面も出ます。
これも「PRO」版への移行を促すものです。
フリーで続ける場合は「Continue in free mode」を選びます。

フリーで続ける場合はContinue in free mode

生成結果です。

Styleを3D Modelに変更して生成した画像

AI編集機能も使える

「Clipdrop」は元々AIを使用した画像編集ツールと言われています。
Edit」から編集機能を選択できます。

Editから編集機能を選択可能

例えば「Remove background」を選択すると、背景を取り除きます。
PROにしないと画像サイズ上限が小さくなります。
フリーのまま使う場合は「Downscale & Continue」をクリックします。

フリー版では画像をダウンスケール
Remove backgroundを選択し背景を除去

「Edit」の選択に戻り、「Relight」を選びます。
ライティング(照明)を調整するツールです。

Relightでライティング調整

なお、「Show Changes」アイコンで編集した機能をオフにして元の画像に切り替えられます。

Show Changesで加えた編集をオフにした画像に戻せる

他の画像生成AI同様に、作成した画像を保存しておけないようです。
ツールを一旦閉じた後で、同じ画像を使って編集し直すことはできませんでした。

Reimagine」ツールでは、類似画像の生成が可能です。

Reimagineツールで類似画像の生成が可能
future street, style of Blade Runner, cinematic

4種類の画像が生成されます。
選択した画像と似たものを生成してくれます。
再生成も可能です。

類似画像生成の結果。ただ、精度が多少落ちる感じがしました

生成AIは利用者が増えるとノウハウも増えるので、そのうちMacを使ってXLをWebUIで動かすための情報を見つけられると思っています。
Clipdropも1ヶ月後には進化しているかもしれません。
Hugging FaceやCivitaiのモデルを切り替えながら、様々なパターンを試せるようになりたいです。


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