それは、薄らいでゆく

今年の夏からエアコンが壊れたようで、21度の強風設定でも室内気温32,5度とかで、辛抱が切れ明日、業者が来る予定なので一日かけて部屋を片付けているのだけれども、執筆欲望が、抑えられなくて、シッピツしてしまっている、のは僕?
って僕しかいないのか?
ううん、アオドもいるよ、僕の”欲望”のなかに。
突然であるが、君は「チベット 永遠の書」を読んだことがあるか?
悪いことは言わないし、悪いことは言うが、読んでみたらどう?
僕の生涯ベストスリーに入れたいくらいの愛書なんざす。
勿論、ベストワンは町田康の「告白」だけれども、ね。
この本のなかにね、僕が涙を流すほどに感動した部分があるんだ。
それは本物の、チベットの賢者の言葉だった。
僕は彼の言葉を想いだすたびに、胸の底が、とてもあたたかくなる。
本当に深い愛は、堪えられないほどの悲しみを感じると同時に、人を、何よりも、安らかにさせる力がある。
そして気づいたんだ。
僕らはすべて、そんな場所にきっと向かっているんだって。
僕の好きな映画である青山真治監督の「ユリイカ」のなかに、こんな台詞がある。
「生きろとは言わん。ばってん、死ぬな。」(これが驚いたことに、今検索してみたら、実際は最後がちょっと違うニュアンスだった。でも僕のなかでは、こうだった。)
それで、今の僕の気持ちを、ちょっとこれをパクって言うならば、こうだ。
「大丈夫とは言わん。ばってん、いつかは、”それ”は薄らいでゆく。」
いつか必ず、すべてが、真に救われることを、僕は、知っている。




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